夏樹がイオを下しハイスピード王座防衛に成功

『STARDOM OSAKA STARLIGHT 2012』
◆3月25日(日)大阪・IMPホール(17:30)
観衆530人

▼オープニング

 スターダム初の大阪ビッグマッチ。風香GMがリングに上がり「大阪のみなさん、こんにちわ。2度目の後楽園大会を成功させて、また大阪に来ることができました。前回は12月に来させていただいたんですけど、あの頃より新人が増えて、かわいくて強くてかっこいいスターダムをお見せすることができると思います。今日は期待して、楽しんでいってください」と挨拶した。

▼15分1本勝負
 翔月なつみ(9分58秒/トラースキック→片エビ固め)はるか悠梨

 同期2人がシングル初対決。翔月は地元尼崎に近い大阪での初試合で気合いが漲っている。

 腕、足、首の取りあいから再び腕の攻防。はるかが前転してかわそうとすると、翔月も一緒に回って切り返しを許さない。シーソーの形から入る逆片エビ固めを決めた翔月がマウントエルボー。はるかも切り返してマウントエルボーをやり返し、パッションアピールも見せたが、変形のクロスフェースに捕まり、ニードロップを落とされるなど劣勢が続く。

 はるかは隙をついて腕ひしぎ逆十字固め。腕固め、三角絞めで追い込んだが「ギブしろ!」と絞りあげるも、ロープブレイクを許してしまった。翔月が串刺しドロップキックで反撃し、卍固め、ニードロップ、はるかはマック、腕ひしぎ逆十字固めを決めたが、勝負をつけることはできない。しかし、翔月が宍・龍華翔からトラースキックで沈め、準地元で嬉しい勝利を飾った。

▼20分1本勝負
 脇澤美穂(10分37秒/イエローイエローハッピー→体固め)須佐えり

 奈苗軍団2人のシングル初対決。脇澤は復帰後初の大阪となる。

 脇澤が手四つの力比べで「気合いだ! アァー!」と力をこめる。須佐も気合いを入れて流れを変えようとしたが、これを制したのは脇澤。「アァー!」と絶叫しながらエルボーを打ちあう2人に、大阪のお客さんから笑いがもれた。

 脇澤はツバ攻撃、ヘアーホイップ2連発でペースを握ると、キャメルクラッチの体勢をとり「奈苗軍団!」と1人ミホカヨポーズ。髪の毛を掴み、鼻フックとやりたい放題だったが、須佐はDDTで反撃してマウントパンチの嵐で反撃する。「痛~い」という脇澤の悲鳴が響き渡ったが、須佐はさらにドロップキック連発からアンクルロックで絞めあげた。

 脇澤がスイング式ネックブリーカー3連発。須佐はFクラッシュを許さずDDT4連発で反撃する。脇澤がスイングDDTを阻止してミサイルキックを放つも、須佐はスイング式首固め、フロントネックチャンスリー3連発、走り込んでの右フックで脇澤をダウンさせた。しかし、2発目をかわした脇澤がジャーマン。ダイビングボディープレス、Fクラッシュと畳みかけて仕留めた。

▼ユニット対抗戦20分1本勝負
 ○星輝ありさ&岩谷麻優(6分27秒/ブラジリアンキック→片エビ固め)●鹿島沙希&宝城カイリ

 PLANET対全力女子のタッグマッチ。星輝と宝城は4・1新木場で行われる世代闘争シングル4番勝負での対戦を控えており前哨戦となる。

 「(流血した)名古屋の借りを返す」と語っていた鹿島が「岩谷出てこいよ!」と指名。星輝が無視して「宝城出てこい」と呼び込んだが、岩谷が宝城にドロップキック。女-AMA-がダブル攻撃で宝城を攻め立てて先制する。岩谷のマウントエルボー、ネックブリーカー、アームロックと劣勢を強いられた宝城だったが、腕を極められたまま岩谷を持ちあげ、自軍コーナーへ。鹿島とタッチをかわした。

 鹿島が岩谷にフェースクラッシャーを連発。全力女子の連係も決まるなど、ローンバトルを強いられた岩谷だったが、宝城へのスリングブレイドで逆転すると、星輝が反撃の隙を与えない蹴りの連打で宝城を追い込む。宝城がサードロープにしがみついて逃げるも、星輝は攻める手を緩めず、ニードロップを落とした。星輝がフィニッシュを狙ってブラジリアンキック。「分析済み」と語っていた宝城だったが、ダメージが大きくまともに食らってしまった。鹿島がカットに入り3カウントを許さず、宝城を自軍コーナーに引きずりチェンジ。

 鹿島が星輝にドロップキックを連発し、しじみを狙うもシャイニングブリッジに切り返されてしまう。鹿島は諦めずにブラジリアンキックをかわしてからしじみを決めたがカウント2。星輝が鹿島に、岩谷が宝城に、ボディーへのナックル連打、ドロップキック、サンセットフリップを同時に決めると、星輝が鹿島へのブラジリアンキックで3カウントを奪った。

▼ユニット対抗戦30分1本勝負
 愛川ゆず季&○美闘陽子(12分5秒/ハイキック→片エビ固め)世IV虎&●安川惡斗

 全力女子vs川崎葛飾最強伝説プラスワン。教育係・世IV虎とのタッグに惡斗はやる気満々。ゴング前に酒を2人に向かって噴射し、世IV虎が愛川を攻め立てると「チェンジ! チェンジ!」とアピールした。しかし、チェンジすると愛川の蹴りであっという間に形勢逆転。惡斗が愛川、美闘の蹴りを一方的に浴びた。

 ようやくタッチをかわした世IV虎が美闘の顔面めがけてケンカキックを放ち、チョークで絞めあげる。惡斗がコーナーに上り「姐さん、使って下さい!」と合体攻撃をアピールしたが、世IV虎は相手にせず美闘への攻防を続けた。再度コーナー上から惡斗がアピールすると世IV虎がようやく応じるも、ファンタスティックフリップはやっぱり自爆。それでも世IV虎へのトレイン攻撃を自身が盾になって守った惡斗は、愛川にニーアタック。すかさず世IV虎も美闘にショルダータックルを浴びせた。

 美闘の逆エビ固めに捕まった世IV虎がローンバトルを強いられるも、愛川のローキックに下がることなく張り手でやり返す。しかし、セントーンをかわされ、フィッシャーマンズ・スープレックスで投げられてしまった。この劣勢を救ったのがまたも惡斗。世IV虎が愛川に世IVコブラ、惡斗が美闘にコブラツイストを同時に決める。世IV虎がネックハンギングボム、惡斗がゆずポンキック・ブルーをキャッチしてストレッチマフラー、世IV虎がダイビングセントーン、惡斗が惡トーン、ACTスペシャルと、愛川を攻め立てた。

 コーナーに上った惡斗が大きくアピール。この隙をつかれて美闘に捕まり、愛川のゆずポンスタナーを浴びる。さらに美闘にブレーンバスターで投げられた惡斗だったが、美闘と張り手で真っ向から打ちあってみせた。世IV虎のラリアットから惡斗のフロントネックロックと反撃するも、世IV虎のラリアットが惡斗に誤爆。BY砲がダブルのブレーンバスターで世IV虎を投げ捨て、孤立した惡斗に美闘がドールB。これはブロックされるも、すぐに二段蹴りを放って沈めた。

★BY砲のコメント

 愛川「大阪で初のIMPホールでしたが、私たちはいつものBYを見せただけなので。安川惡斗、世IV虎が相手でしたが、余裕を持って勝つことができました。格の差が見せられたかなって思いますね。安川惡斗が入ってマイナスなのかプラスなのかわからないけど、私たちは私たちの試合をしただけなので。あとは後楽園で防衛したことにも自信に繋がったし、そういうタッグを見せられたと思います」
 美闘「カワカツと違って、惡斗が入ると凶器っていうんですかね。酒を使ったり反則しかできない。世IV虎は夏樹☆たいようがいないと動けないというか、何もできないじゃないかと」
 愛川「いつも偉そうに言ってるけどね」
 美闘「しょせんそんなものですよ。やっぱりBYが一番って大阪のみなさんにわかってもらえたと思うし」
 愛川「でも、私プロレスを始めてから禁酒してるんですけど、酒にめっぽう弱くなってるんですよ。やめたら弱くなるのかはわからないけど。なので、序盤から苦しい展開ではありましたね」

▼20分1本勝負
 高橋奈苗(時間切れ引き分け)松本浩代

 松本が訴え続けた奈苗とのシングルマッチがようやく実現。昼に後楽園ホールでJWP王者とシングルマッチを行ってから大阪入りという強行スケジュール。昼の試合でトペを放った際に顔から落下してしまい、左目あたりを大きく腫らしてリングに上がったが、念願の試合を前に入場から気合いの入った表情を見せた。

 松本がエルボーでロープまで押し込む。松本を場外に落とした奈苗がトペを狙うも、松本が許さず奈苗はロープ際で止まった。リングに戻るとグラウンドの攻防に。スタンドに戻るとどちらも譲らない力比べを展開する。タックル、エルボーを打ちあうと、奈苗はグラウンドのフェースロックで松本の負傷カ所をコブシを押し付ける。キャメルクラッチでも左目を攻め、さらにドラゴンスリーパーと松本の弱点を容赦なく攻めた。

 奈苗がトペを決めると、松本は先にエプロンに上がった奈苗を捕まえて場外にパワーボム。必死にセコンド勢が奈苗を守ったが、奈苗のラリアットが鉄柱に誤爆。鉄柱を背にした奈苗に松本がボディーアタックを見舞った。さらに松本は「IMPぶっ壊すぞ!」と奈苗を客席へ連れていき、壁へのボディーアタックを決めた。

 リングに戻った奈苗をジャーマンで投げた松本がリバーススプラッシュ式ダブルニードロップ。アルゼンチンバックブリーカー、東海道落としと攻め立てる。残り5分。奈苗がコーナーに上った松本を雪崩式ブレーンバスターで投げ捨て冷蔵庫爆弾。バックドロップはどちらも投げさせず、エルボの打ち合いに。奈苗が延髄斬り、ラリアットと畳みかけたが、松本がバックドロップ。奈苗もバックドロップで投げ返し両者ダウン状態。タックルの相打ちから松本がバックエルボーを放った。

 残り3分。松本が左右エルボーからロープに走ると、奈苗がラリアット。グロッギー状態の松本がエルボーを打つも、奈苗は受けながらロープまで詰めてラリアット。それでも松本の動きは止めず、雪崩式ブレーンバスター、バックドロップ、バックエルボー。ライガーボムは奈苗が許さず、スライディングキックでやり返す。残り30秒。奈苗が冷蔵庫爆弾を落としたが松本が剣山。すかさず松本がひろよストーンを決めたが、奈苗はカウント2で返し、時間切れに終わった。

 松本が「勝てはしなかったけど、引き分けだよ。これでタイトルできるだろ!」と要求。奈苗は「引き分けは負けと一緒だ。お前の挑戦を逃げるわけにいかない。いつでも挑戦してこい!」と応えた。

▼ハイスピード選手権試合30分1本勝負
 夏樹☆たいよう(15分19秒/たいようちゃん☆スパニッシュフライ→片エビ固め)紫雷イオ
※第5代王者が初防衛に成功。

 イオがスターダムに入団して夏樹との初シングルマッチは王座戦。夏樹は新コスチュームで登場。じっくりとしたレスリングで試合が始まり、夏樹が試合をリード。クロスフェースから腕ひしぎ逆十字固めなど、普段とは違った闘いを見せる。ロープブレイクを許した夏樹は強烈な蹴りを浴びせ、イオの顔を踏みつける。

 ロープに振られたイオは側転で切り返し、スペースローリングヒップアタック、クロスフェースで反撃。ハイスピードな攻防では夏樹がアイルビーバックからカサドーラを決めた。イオも負けじとトップロープを使った逆上がり式のキックを放ち、ミサイルキック、コーナーからのケブラータで反撃。ダブルニーアタック、ライオンサルトと畳みかける。夏樹も三角飛びムーンサルトアタック、変形足4の字ジャックナイフ式エビ固めでやり返した。

 イオはたいようちゃん☆ボムを阻止すると619、スワンダイブ式ミサイルキック、ムーンサルトプレス。しかし、側頭部への蹴りはキャッチされ、右足を固めたジャーマンで投げられた。さらにイグチボムも食らったが、モモラッチは許さない。コーナーで夏樹が切り返してたいちゃん☆ボムを決めたが2カウント。イオがウラカンラナ、ダブルニーアタックと決めたが、コーナー上で夏樹に捕まり、たいようちゃん☆スパニッシュフライ。これで3カウントが入り、夏樹が防衛に成功した。

 夏樹がマイクを持つ。「勝ちました! ありがとうございました。本当にイオ…(控室に)帰っちゃったけど、ハイスピードもなかなかやるな、あいつは。イオとはこれからも何度も闘っていきたいと思いました。それから、自分はずっとスターダムをハイスピード王国にしたいと言ってきたんですけど、ベルトを防衛したんで、誰か挑戦したいヤツはいないのかよ!」。女-AMA-の2人がリングに上がり、星輝が「イオさんの仇…じゃなくて、私がハイスピードを奪います」と名乗りをあげ、岩谷も「自分にも挑戦させてもらう権利はあると思うんですけど、自分に挑戦させて下さい! ハイスピードのベルトを獲りたいです!」と訴えた。リングの下では奈苗もアピールしていたが、夏樹は「わかった、どっちでもいい。奈苗さんは無理です。とにかく、これからも自分がハイスピード王国を築きあげていきますので、応援よろしくお願いします」と次期挑戦者については明言を避けた。最後は「大阪また絶対に来るぞ! 今を信じて、明日に輝け! We are STARDOM!」と夏樹が初の大阪ビッグマッチを締め括った。

★夏樹のコメント

 「本当にこのベルトを獲り返してからやっとの防衛戦で、スターダムをハイスピード王国にするって言ったんでね。1人目の挑戦者がスターダムの中のイオでよかったし、闘ってみて、まだまだイオと闘ってハイスピードの可能性を感じたというか、自分でも想像のつかないような未知の部分を開拓していきたい気持ちになりましたね。このベルトは階級とかないんで。奈苗さんが挑戦とか言ってましたが、もうちょっと動けるようになってくれればいいですけど(笑)。その前に奈苗さんに関しては赤いベルトを獲らせてもらうし。女-AMA-は一番ハイスピードっていうスタイルを受け継いでもらいたい2人なので、挑戦したいと言ってくれたのは嬉しい。あとは(鹿島)沙希とかデビュー前からこのベルトを獲りたいと言ってくれていたので、どんどん若い子が挑戦してきてくれたら嬉しいと思います。(イオの再挑戦も受ける?)ありますけど、自分はスピードだけじゃなく、でかい相手でも吹っ飛ばせるパワーとかね。軽くて速く動くのは簡単。そういう違いがでたと思うので、強さという部分も磨いて挑戦してきてくれたら、もっと面白い闘いができると思います。(大阪でメインだったが?)気持ちいいかな。しかも、セミにトップの奈苗さんがいて、それを差し置いてメインは気持ちいいですし、トップのベルトは赤かもしれないけど、スターダムを引っ張っていくのはこのハイスピードって見せつけたかったので、防衛できてよかったです」

 奈苗が里村との頂上決戦を制して初防衛!世代闘争は3期生が勝利

『STARDOM THE HIGHEST2012』
◆3月20日(火)東京・後楽園ホール(18:30)
観衆1320人(満員)

▼オープニング

 団体ロゴ入りのキャンパスが完成し、この日からお披露目。Kちゃんパンダのダンスは22人のキッズダンサー「ミニKちゃんパンダ」を加えたスペシャルバージョン。途中から風香GMも加わって踊った。風香GMが挨拶。「みなさん、こんばんわ! 本日は2度目の後楽園大会にご来場いただき、ありがとうございます。約8カ月ぶりにプロレスの聖地に帰ってくることができました。その間、新人のデビューラッシュが続いて、前回とは全然違うスターダムをお届けできると思いますので、今日はぜひ新しい顔を見て楽しんでいってください。そして、スターダムにリングマットが完成しました。この真っ白いリングで、スターダムは歴史を刻んでいきたいと思いますので、これからのスターダムをよろしくお願いします」。

▼世代闘争シングル4番勝負15分1本勝負
 翔月なつみ(7分35秒/キドクラッチ)鹿島沙希

 1期生&2期生vs3期生の対抗戦。オープニングマッチは地味と呼ばれている2人だが、鹿島は新コスチュームでリングに上がり、多くの紙テープでリングが彩られた。

 リストロックの攻防でスタート。鹿島がアンクルホールドを決めると、ドロップキック、フェースクラッシャー、三角絞め、アンクルホールドと攻め立てる。卍固めで反撃を許すも、すぐにクリストでやり返し、コーナーからのフェースクラッシャーを決めた。しかし、エビ固めの攻防となると、3カウントを入れたのは翔月。大舞台でデビュー初勝利を決めた。

▼世代闘争シングル4番勝負15分1本勝負
 安川惡斗(8分44秒/レフェリーストップ)須佐えり

 「1期生と闘いてぇんだよ!」と発言して対抗戦のきっかけとなった惡斗。この日も酒瓶を手に入場する。高校を卒業した須佐は女子高生スタイルではなく、フィンガーグローブにキャップを被った新コスチュームで登場した。安川は握手で口に含んだ酒を須佐に吹きかけようとするも、気付いたバーブレフェリーが止めに入る。バーブレフェリーが酒を浴びてゴングが鳴った。

 惡斗がコブシからかんぬきを決めるも、ワキ固めに切り返され、うつぶせでパンチの嵐を浴びた。アームブリーカー、ドロップキックで反撃されたが、DDTでやり返すとエルボー合戦。惡斗はアンクルホールドを裏ストレッチマフラーに切り返し、フロントネックロックの状態で振り回した。

 スイングDDT、マウントパンチ、フロントスープレックス、アンクルホールドと劣勢が強いられたが、飛び付きDDTは許さず顔面に蹴りを入れていく。ACTスペシャルでたたきつけ、須佐の右フックを浴びながらもコンプリートショットを決めスワントーンボム。最後はフロントネックロックでレフェリーストップにさせ、早くも3期生の負けはなくなった。

▼世代闘争シングル4番勝負15分1本勝負
 宝城カイリ(7分4秒/イカリ)岩谷麻優

 宝城はデビュー戦の時にも登場したダンサーを引き連れ、歌いながら入場。岩谷は新コスチュームで入場した。序盤から交互にエルボーを打ちあう。岩谷がロープに走り飛び付きの十字固め、串刺しドロップキックを放つ。三角絞めにつかまった宝城は大振りの張り手。負けじと岩谷も打ち返し、宝城のスピアーをかわし、顔面へドロップキックを突き刺した。

 岩谷がダブルリストアームサルト。2発目を阻止した宝城が前方回転のネックブリーカー、極楽固めで絞めあげた。今度は岩谷が仕掛けて張り手合戦。宝城がスピードの乗ったスピアーを決めるもカウント2。宝城のイカリ固めを切り返した岩谷がダイビングクロスボディーアタックを狙ったが、これを宝城がかわしてカミカゼ。腰へダイビングエルボードロップを落とし、イカリでタップさせた。3期生が3連勝で対抗戦の勝利が決定。

▼世代闘争シングル4番勝負15分1本勝負
 星輝ありさ(10分36秒/ブラジリアンキック→片エビ固め)はるか悠梨

 対抗戦に向けて会見で凄みを見せるなど、3期生への怒りを抑えきれなかった星輝。新コスチュームで元気よくダンスで入場するも、すぐにはるかをにらみつけた。

 右ヒザをケガしているはるかは星輝の蹴りをかいくぐってタックルを狙う。星輝の誘いで手四つの力比べに挑むも、星輝が手首を捻りあげて投げ捨てた。エルボー連発を交互に打ち合い、ボディースラムを首固めに切り返したはるかが腕ひしぎ逆十字固めへ。星輝ははるかを自分の肩より上まで持ちあげてたたきつけた。さらに鎌固めを決めたが、はるかも同じ技でやり返す。

 星輝の蹴りで倒され、倒立からのダブルニードロップ、チキンウィングフェースロックと劣勢の続いたはるかだが、マウントエルボーで気合いを見せる。腕ひしぎ逆十字固めは腕をロックされて決まらなかったが、腕固めをはさんで三角絞めで絞めあげた。さらに蹴り足をキャッチしてアキレス腱固めと星輝に悲鳴をあげさせる。しかし、ローキックで動きを止められ、ボディーへのナックル連打を浴びてもマック、腕ひしぎ逆十字固めで諦めずに攻めて行く。

 星輝のリバーススプラッシュ式のニードロップ、フットスタンプを浴び、ブラジリアン式のトラースキックもカウント2で返したはるかだったが、ブラジリアンキックが顔面にクリーンヒット。ピクリとも動くことができず3カウントを聞いた。

 対抗戦は3対1で3期生の勝利に終わった。惡斗がマイクを持つ。「3対1、うちら3期生の勝ちだ! はるか、よくやった。1期生の雑魚どもリングに上がれ! これが実力差だ。1年先かもしれないけど、練習不足なんじゃねえの? うちらの勝ちだ! 以上!」。これに星輝が「お前、須佐えりに勝ったくらいで何を調子に乗ってるんだよ。お前ら私たちがこのまま黙ってると思うなよ。勝負はもうここから始まったんだよ! 私たちはこれからも勝負を受ける」と悔しさを爆発させたが、宝城が「今回は私たちが勝ったんですから、あなたは何も言うことないですよ。何なら次の相手、私がしましょうか?」と上から目線。須佐は「悔しい! 絶対に次は勝つから。今日は何も言わねえけど、次は絶対に勝つからな」と絶叫した。最後は惡斗が「3期生、下克上だ! イェー!」と対抗戦を締め括った。

★惡斗のコメント

 「3期生勝ったぞ!これからウチらが突っ走る。世代交代!じゃあセコンド行くか」

★1期生&2期生のコメント

 星輝「ちょっとバカにしすぎていた部分があって、それがいけなかったんじゃないですかね」
 岩谷「油断してましたね。入場で待機してるときにリング上で宝城カイリが歌ってて、自分たちもダンスをするんで人のこと言えないかもしれないけど『なんだコイツ、ナメてんじゃねえの』と思って。世代闘争でバチバチしてるのに、なんでこんなに陽気なんやろと思ってバカにしてたんですけど。試合内容は当たりがすごい強かったので、実力をなめてました。それで足下をすくわれたかなと」
 鹿島「自分も普段やってることを出せれば勝てると思ったので。自信はあったんですけど、不意に来る丸め込みとかに気をつけていたんですけど…。最後に(コーナー)二段目からのフェースバスターを返されると思ってなくて。あれで決められるとは思ってなかったです」
 ――デビュー2、3カ月の選手に敗れたという現実は受け止める?
 星輝「それは受け止めて、これからも練習していくしかないなと思います」
 ――軍団抗争もあるが?
 星輝「それも両方踏まえて練習とかしていって、それで自分たちが強くなって。それで1期生、2期生が勝てるようになれればと思うんですけど。軍団抗争は違うんで、そういう意味ではライバルとしてもやっていきたいです」
 岩谷「世代闘争になると他の軍団とか気にせず1期生、2期生と協力していくんですけど…あとは相方(星輝)と同じようなことなんで、相方が全部言ってくれました」
 星輝「そういうコメントもうまくなって、3期生に口でも負けないようにしないと」
鹿島「自分も口だけじゃなくて、結果を残して勝っていきたいと思います」
 ――3期生の強かったところは?
 星輝「気持ちと当たりと、そういう面だと思います。最後は気持ちで負けないということがこっちにもあれば。でもこのままどんよりしていると先に進めないから。変わろうとして、変わっていって。うまく変わっていけなくても自分の気持ちは変わっていけると思うから。そこは1、2期生で変わっていきたいと思います」

▼スターダム・ザ・ブライト30分1本勝負
 ○紫雷イオ&米山香織(14分49秒/マヒカ・デ・イオ)松本浩代&●脇澤美穂

 「10年ぶりの後楽園」とコールされた脇澤がガウンを脱ぐと奈苗軍団のTシャツ。これには松本が嫌な顔をする。

 脇澤が序盤から捕まりミホカヨポーズを決められる。これには松本も加わったが、脇澤が改めて松本を呼び込んでミホカヨポーズをお返し。米山が「はじめまして~」と脇澤にヘアーホイップを決め鎌固め。イオもスペースローリングヒップアタック、フェースクラッシャーで続き、ローンバトルを強いられた脇澤の「松本さ~ん」という悲鳴が響いた。

 松本がタックルで2人を倒し、2人まとめてブレーンバスターで投げる。イオにミサイルキックを見舞ったが、パワーボム、ジャーマンは身軽なイオにバック宙でかわされた。米山が狙ったロールスルージャーマンは脇澤が松本を捕まえて阻止。脇澤が米山を羽交い絞め。松本が2人まとめてボディーアタックで吹っ飛ばした。脇澤は米山の顔にツバをはきかけスイング式ネックブリーカー。米山もツバ攻撃をやり返しローリングソバットを放つ。2人がツバをかけあう展開が続き、米山がコブラツイスト。松本のカットで脇澤が逆にコブラツイストを決め、ローリングクレイドルで回した。

 脇澤がコーナーに上ると、米山が雪崩式ダブルリストアームサルト。イオが串刺しダブルニーアタック、ライオンサルトと続く。ダブルアーム式フェースバスターは松本の助けもあり阻止したが、サンドイッチボディーアタックは同士討ち。しかし、イオ&米山の同時ムーンサルトプレスもかわして自爆させた。

 脇澤がコーナー上で「気合いだ!」100連発。見かねた松本が脇澤を抱え、パワーボムでイオの上に落とし、さらに脇澤をおぶってニードロップ。脇澤が「気合いだ!」と言いながらイオに張り手。攻撃を続けず、イオに「気合いだ!」を強要。イオが観念して「気合いだ!」と叫ぶも、脇澤はワキ固めで捕獲。Fクラッシュをイオが回転エビ固めに切り返し、米山の延髄ニー、イオの619、スワンダイブ式ミサイルキックと畳みかけた。

 脇澤のジャーマンで投げられ、Fクラッシュでたたきつけられたイオだったが、フィッシャーマンズ・スープレックスは許さない。松本のバックエルボーを脇澤に誤爆させると、イオがダブルアーム式フェースバスター。マヒカ・デ・イオでフォールした。

★イオ&米山のコメント

 イオ「すごく楽しく試合ができました。ありがとうございます。米山選手とのタッグは久々というか記憶に無くなっちゃうぐらいに久々だったので。米山さんは明るくて楽しくて、どんな試合になるか、普段はテンションが高くないので若干の不安があったんですけど、米山さんが引退してくれなくて良かったなと」
 米山「(抱きつきながら)好き! 大好き! イオいい子」
 ――米山選手は初めてのスターダムだったが?
 米山「めちゃめちゃ楽しくないですか、スターダム。本当にウオー! ウワーーーー! 楽しかったです。見てる人も楽しんでくれたら最高です」
 ――イオ選手は3・25大阪でハイスピード王座に挑戦だが?
 イオ「後楽園ホールにばっかり気を取られていちゃいけないぐらい日が迫ってるんですけど、今日脇沢さんから3カウントを取った技で分かってくれたと思いますけど、メキシコで学んできたマヒカ・デ・イオっていうオリジナルの技なんですけど。あれが決まれば返されることは無いなっていうのが着々と形付いてますし、私の方も技に磨きがかかってますので。夏樹さんも変わった形のマヒストラルをやる選手ですけど、そこはマヒストラルでは私が勝る。それ以外のスピード、テクニックでも私が勝って、最後は腰にベルトが巻かれると。お客さんの皆さんも期待してください」
 米山「ウオー、気になる気になる。見たい」
 イオ「米山さんもぜひスターダムに上がってもらって。プラネットなんかどうですか」
 米山「プラネット? 日本語で何?」
 イオ「惑星という意味なんで、キラキラ輝く米山さんにぴったりだと思います」
 米山「惑星ね。スターがあって、惑星があって、太陽がいて。あとはブラックホールみたいな。まあよくわかんないですけど(笑)」
 ――いずれはハイスピードも狙う?
 米山「もちろん、もちろん。いずれは狙ってみたいし、今日の高橋選手vs里村選手も気にしつつの、今日のヨネ色でした」

★脇澤&松本のコメント

 松本「なんで返さないんですか!」
 脇澤「松本選手が邪魔したんじゃないですか。私はジャーマン狙ってたのに、おかしいっすよ。でも松本さんと私はタッグのベルト狙っていくんで」
 松本「聞いてないですよ(苦笑)」
 脇澤「本当にタッグチームも決まって、スタートは負けてしまったけど。松本さん、チーム名は『奈苗軍団』で。次の王者がどっちか分からないけど、狙っていきましょう」
 松本「もうちょっと協調しあえたら」
 脇澤「こんなに息が合ってるじゃないですか、私たち。一緒に息を合わせて奈苗さんをぶっつぶしましょう」
 松本「倒す気ないでしょう。人の話聞いてくださいよ(笑)」
 脇澤「私たちは未来のタッグチャンピオンです。だからこれからも応援してください。タッグチーム名は奈苗軍団です! 最後は握手で終わりましょう」
 松本「嫌です」
 脇澤「(無理矢理握手をして)イエー!」
 松本「ムカつく…」

▼ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合30分1本勝負
 ○愛川ゆず季&美闘陽子(22分8秒/シャイニングゆザード→片エビ固め)●夏樹☆たいよう&世IV虎
※初代王者組が初防衛に成功。

 川崎葛飾最強伝説は揃いの新コスチューム。ゴングと同時にカワカツが奇襲を仕掛け、愛川を場外に落とすと、美闘に狙いを絞り、合体の串刺し攻撃で先制する。世IV虎がスリーパーで絞めあげ、2人がかりで攻め立てた。ダメージの濃い美闘だったが、サッカーボールキックを世IV虎に浴びせて愛川とチェンジ。

 愛川は得意の蹴りで2人を相手にするも、夏樹相手に苦戦を強いられる。さらに世IV虎のチョップに体をのけぞらせ、串刺しラリアットを浴びると、カワカツの2人が愛川の胸を踏みつける。美闘が助けに入ろうとしたが、夏樹が三角飛びボディーアタックで蹴散らし、世IV虎が愛川に逆片エビ固めを決めた。

 BY砲は蹴りで反撃。美闘が世IVコブラに捕まると、すかさず愛川がカット。カワカツの合体ドロップキックからセントーンと連係攻撃が美闘に決まり、夏樹がスピードで美闘を翻弄した。

 美闘がブレーンバスターで夏樹を投げ捨てて形勢逆転。背中へのミドルキックで頭を下げさせ、顔面にドロップキック。ミサイルキックを狙ってコーナーに上がった。これは夏樹がアームホイップで投げ捨て、世IV虎のダイビングセントーン、夏樹のダイビングフットスタンプで美闘を追い込む。しかし、イグチボムは許さず蹴り落としを浴びせた。

 愛川が蹴り連発、ゆずポンスタナー。しかし、場外に落とされ、夏樹の三角飛びプランチャを浴びる。愛川はコーナーに上った夏樹を捕まえ、ゆずポンスタナーでトップロープにたたきつけるも、世IV虎のラリアット、夏樹のダイビングボディープレスを浴びた。夏樹は愛川の右足を極めたままジャーマン。イグチボムは切り返されたが、ラ・ゆずヒストラルも許さず、エビ固めの応酬から夏樹がトリプル☆たいようちゃんラ・マヒストラル。イグチボムは美闘がカットに入りカウント2。夏樹がモモラッチを狙ってロープに走ると、美闘が入り、愛川とダブルのかかと落としを決めた。

 愛川が夏樹にゆずポンキック・ブルー。フィッシャーマンズ・スープレックスはDDTに切り返され、世IV虎のラリアットを浴び、合体デュランダル、世IV虎が愛川にネックハングボム。夏樹が美闘をジャーマンで投げるも、美闘がすぐに投げ返す。愛川が夏樹にフィッシャーマンズ・スープレックス。美闘が愛川を抱えて合体ゆずポンキック・レッド。愛川が夏樹にゆずポンキック・イエロー。これはブロックされたが、ブルー、レッドと連発すると、再びレッドを狙う。夏樹はこれをキャッチしてドラゴンスクリュー。場外で世IV虎を客席に投げ捨てた美闘がリングに戻り、たいようちゃん☆ボムを狙う夏樹にハイキックを見舞った。最後は愛川がシャイニングゆザードを決めて3カウント。BY砲が防衛に成功した。

★BY砲のコメント

 愛川「見事、美闘陽子ちゃんと後楽園ホールで初防衛することができました。ありがとうございました。いつもの勝利者コメントをお願いしたいと思います」
 美闘「本当に悔しかったです。でも悔しかったから勝てたと思うし、本当に嬉しかったです。ゆずポンの引き立て役だみたいなことを言われて悔しくて倒したかった。今日は足を引っ張った形になったけど、ゆずポンが勝ってくれて本当に嬉しかった。世IV虎は1カ月欠場していて、私もプロレスの練習ができなかったけど、打撃を磨こうと思って空手を一生懸命やってきて。1カ月欠場してたヤツがなんで後楽園ホールでベルトを懸けて戦いたいのか分からなくて。もう少し体も心もしっかり磨きをかけてから臨んできてほしいと思います」
 愛川「私もBY砲で美闘陽子選手が会見で、引き立て役とか金魚のフンとか言われていて、ずっと悔しくて。美闘陽子ちゃんがどう思ってるかを言葉で表現しなかったので、心の中までは分からなかったんですけど、今日の試合を見て前に進んでいこうという気持ちがすごい伝わったし、だからこそ今日は勝てたんだなと思います。あと川崎葛飾、コンディションが整ってないと思ったので、よくなってから挑戦してきてほしいなって。私たちへの嫉妬か何なのか分からないですけど、攻撃もえげつないのが多かったので心が折れそうになったんですけど。私は芸能の仕事もあって、陽子ちゃんもプロレスだけでやっていけてるわけじゃなくて、空手の先生とかいろいろやっているので。今の練習量は彼女たちの方が上かもしれないけど、陽子ちゃんは空手を何年もやって体ができてる。私もテコンドーを8年やって体がある程度できている。ケガしないでプロレスをするのはプロとしての第一歩だと思うので、そういう部分で美闘陽子はまさにすごい勝ってる部分だと思うので。これからプロレスに適応したら、もっと凄い選手になるんじゃないかな。そしてBY砲として戦いたい相手はいるので、もっともっと戦って、私たちに似合うベルトにしていきたいなと思います」
 ――今日の戦いで決着はついた?
 愛川「全然思ってないです。今日はコンディションが悪いなっていうのが伝わってきたし、まだまだこの戦いは終わらない。まだこれから始まっていくものだと思っているので、私たちも気を抜かないで前に進んでいきたいと思います。あと会場のお客さんもすごい応援してくれたので、それが心強いし、相手より先に立ってやろうという気持ちをかき立てられたので感謝したいと思います」
 ――今後やってみたい相手は?
 愛川「やっぱり奈苗軍団が『ザ・女子プロレス』だと思うので。私はグラレスラーで、陽子ちゃんはアスリートなんですけど、プロレスとしても、女子プロレスのベルトなので戦っていきたいと思います」
 ――これで2本のベルトを持って故郷の愛媛に凱旋が決まった。
 愛川「本当に嬉しいです。戦っている間は忘れてたんですけど、ベルトを持って地元に凱旋する姿を想像したら嬉しくなっちゃいました」

▼ワールド・オブ・スターダム選手権試合30分1本勝負
 高橋奈苗(23分20秒/ワンセコンドEX→片エビ固め)里村明衣子
※初代王者が2度目の防衛に成功。

 試合前は特別立会人のブル中野さんを挟んで記念撮影。里村のセコンドは仙台幸子、奈苗のセコンドにはユニットの枠を超えてスターダムの選手たちが付いた。

 ゴングが鳴り、奈苗から仕掛けて張り手合戦、髪の毛を掴んでコーナーに押し込むと、両者とも髪の毛を掴みあう感情をむき出しにする。里村にジャーマンで投げられながらもすぐに立ち上がった奈苗がグーパンチ。またも髪の毛を掴んでいった。コーナー上からオーバーヘッドキックで蹴り落とされた奈苗は場外にエスケープした。

 奈苗の一本背負いからグラウンドへ。里村のフロントネックロックに捕まったが、すぐに取り返す。ニーアタックをキャッチされ、またもグラウンドで足関節を狙われたが、奈苗はすぐに距離を取った。スタンドから手四つの攻防の力比べへ。「前回のシングル戦で手四つで負けたのが悔しかった」と語っていた奈苗だが、今回制したのは里村。奈苗はヘッドロックに捕まったが、アルバトロスに切り返そうと狙った。

 スタンドに戻り、奈苗はエルボーをたたき込むと、コーナーポストに座って吊り下げ式スリーパー。ミサイルキック、串刺しラリアット2連発を放つ。すぐに串刺しエルボーでやり返されたが、里村を場外に落としてトペを敢行。しかし、2発目はかわされてしまい、セコンドの脇澤に誤爆した。奈苗はエプロンでブレーンバスターを狙ったが、これをかわした里村が肩に担いで場外に投げ捨てた。

 里村が側転式ニードロップ、コーナー2段目からの雪崩式ブレーンバスター。さらにバックドロップで投げられたが、同じ技で投げ返し、さらにジャーマン。顔面へのスライディングキックを放つも、すぐに里村のオーバーヘッドキックを食らって両者ダウン。

 張り手合戦。奈苗はノーガードで浴びながらコーナーまで押し込みラリアット。さらに起き上がり小法師ラリアットを浴びせる。ニーリフト、ドラゴンスリーパーに捕まるも、デスバレーボムは許さず堪えた。カナディアンバックブリーカーの体勢からヒザの上に落とし、冷蔵庫爆弾と畳みかける。里村のフライングニールキックを浴びたが、デスバレーボムナは許さず、ラリアットを放ってナナラッカ。しかし、ワンセコンドはスリーパーに切り返された。

 奈苗が里村のダイビングボディープレスを剣山。しかし、ダイビングラリアットはエルボーで迎撃され、デスバレーボムを食らってしまう。カウント2で返した奈苗が雪崩式のナナラッカで反撃。さらにナナラッカを垂直に落としたが3カウントは入らない。奈苗は掟破りのデスバレーボム。怒った里村のデスバレーボム、顔面蹴り、スリーパーで劣勢となるも、オーバーヘッドキックをかわし、体重を乗せたイクボムでたたきつけた。しかし、エビ固めは腕ひしぎ逆十字固めに切り返された。

 ラリアットをワキ固めに切り返そうとする里村を担いだ奈苗がサイドバスター。冷蔵庫爆弾を落とすも、里村はカウント1でキックアウトする。しかし、顔面への延髄斬りを決めた奈苗が、ワンセコンドEXを決めて3カウント奪取。激戦を制し2度目の防衛に成功した。

 ブル中野さんからベルトを巻いてもらった奈苗は「ありがとうございました! この赤いベルトのチャンピオンは高橋奈苗だ! ベルトの価値がない? 今の試合でそんなこと言えると思えますか? 今回の試合はそんなこと言いやがった里村明衣子。そいつのおかげですけど、こういうみんなが熱狂してくれる試合ができた。それは里村明衣子のおかげだと思っています。ありがとうございました。赤いベルト、どんどん防衛していきます。私がこのベルトの価値を高めていきます。ブル中野さんに腰に巻いていただいたことで、より重みが増しました。これからも情熱、信念を持って戦っていきます。だから、このベルトにどんどん挑戦してきて欲しいと思います」と次期挑戦者を求める。

 松本がリングへ上がり「高橋奈苗! 私はお前とシングルがしたい! いつまでも逃げるんじゃない。奈苗軍団でもどうでもいいんだよ! シングル、やれ!」とアピール。世IV虎も「奈苗さん。うちといつ赤いベルトをかけてやってくれるんだよ? 1年前の屈辱忘れてないからな」と訴えたが、奈苗は「まあまあ、高橋奈苗はモテモテで困っちゃいますね。私は逃げも隠れません。みんなでやるべきことをやって、盛り上げていくぞー!」とはぐらかした。

 最後は選手がリングに上がり、奈苗が「ということで、私が勝ってハッピーエンドなので締めますよ! スターダム2度目の後楽園大会、どうでしたか? みなさんが応援してくれる限り、私たちは女子プロレス界の1番を爆走していきたいと思います。今日はありがとうございました。行くぞ! 今を信じて、明日に輝け! We are STARDOM!」と締め括った。

★奈苗のコメント

 「うまく気持ちをまとめられないんですけど、最高でした。最高でした! 価値がないわけないでしょ。こんな戦いで殴り合ってシバキ合って、お客さんがこんなに喜んでくれる。この戦いに価値がないわけがない。そう思います。里村明衣子だから、相手が里村明衣子だから、ここまでできたと思うし。スターダムのチャンピオンとして、赤いベルトのチャンピオンとして、私は何も恥じることない。たった2度だけど、この2回が大事な防衛で、すっごい中身が詰まってて。里村明衣子だから、あの人だからまた価値が上がったと思ってます。ここから大事にまた戦っていきます。ありがとうございました」
 ――リング上で新たな挑戦表明があったが、今回は保留?
 「やりますよ。やります、いつでも。いつでもやるって意味のノー返事なので。逃げないですから。むしろ待ってますよ。でも今の試合を見て、そこまでの覚悟があるのかどうか。松本浩代にしろ、世IV虎にしろ。世IV虎はタッグベルト獲れなかったでしょ。それなのにそこまで言えるのかって、そう思ってますよ。松本にしたって、私にはこだわる理由が何もない。向こうはこだわってるかもしれないけど、私は心が広いチャンピオンだから。こうやってみんなに応援されるチャンピオンなので、逃げも隠れもしれません」
 ――女子プロレス頂上決戦を制してトップに立った?
 「戦いに勝って一番じゃなけりゃ何が一番なのか分からないと思います。いろんな価値観があるでしょうけど、今一番勢いのあるスターダムで一番のベルトを巻いてる高橋奈苗。そして今日、里村明衣子の築いてきた価値観を食いました。それで一番じゃなけりゃ何が一番かって言いたいですね。私が一番でしょう! スターダムが一番。でも私がトップを食っただけなので、スターダムvs仙女とかできたらいいですね。みんなああやって、いつもユニットで対抗して争ってますけど、私が勝ったことで泣いて喜んでくれる。そういう気持ちを持ってるみんなが最高だと思うので。中では争いながら高め合って、そして団体対抗戦があったら圧倒的な実力を示せる。スターダムでどんどんシバキ合って高めていきたいと思います」
 ――いずれまた里村選手と戦う時も?
 「私は何度でもやりたい。明日にでもやりたい。里村明衣子は悔しくないんですか。私に負けて悔しくないんですかって言いたい。私は逃げないし、ぶれない。最高の団体の最高のチャンピオンとして来る者拒まずで。私に向かってこられる覚悟のあるヤツなら私は逃げない。そしてプロレスを守る大事な心を持っているパッションのある相手からは私は逃げない。ここで誓います」
 ――自分の中でこだわりのある選手は?
 「私は伝統を受け継いでいくと常々口にしているので。私と向き合える覚悟のあるベテラン選手とやって倒したいという気持ちもあります。でも若い勢いのある選手も大好きだし、年齢とか世代にはまったくこだわってないので。プロレスを愛する、女子プロレスを誇れるパッションのある選手とやりたいです。本当に最高でした。ありがとうございました!」

★ロッシー小川社長総括

 「2度目の後楽園で前回よりも観客も増えました。やっぱりスターダムが勢いに乗ってるなと。だからもっともっと突っ走らないといけないと思います。試合はやっぱりシングルもタッグも白熱した試合で、お客さんも沸いていた。とにかく観客をたくさん動員して突っ走っていく、それがスターダムに課せられた使命です」

 世IV虎復帰!BY砲との前哨戦に勝利し後楽園へ!

スターダム Season5『NEW YEAR STARS 2012最終戦』
◆3月11日(日)東京・新木場1st RING(12:00)
観衆355人(超満員)

▼オープニング

 Kちゃんパンダと風香GMのダンスでスタート。風香GMが挨拶。「今日はシリーズ最終戦にご来場ありがとうございます。今日は第1試合から三期生の同期対決があったり、世IV虎の復帰戦、ダーク・エンジェルがメキシコからやってきたりと、見所いっぱいになってます。後楽園大会まであと9日、前哨戦となる試合もあるので、メインなんかは後楽園大会が始まった勢いで気合いが入っていますので、みなさんも気合いを入れてみてください。今日という日に試合ができることや、たくさんの方に見てもらえることを幸せに思いながら精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします」。

 カード発表後、出場選手がリングを囲み、1年前に起こった東日本大震災の犠牲者へ黙とうを捧げた。

▼15分1本勝負
 宝城カイリ(時間切れ引き分け)翔月なつみ

 「一番負けたくない相手」と意識しあう同期による初対決。風香GMは「一番手が合うと同時に、手の内をわかりあってしまっている仲。戦いやすくもあり、戦いにくい相手でもある。気迫で勝る方が勝つと思う」と予想するが、気迫を前面に押し出す宝城と、静かに闘志を燃やす翔月と、タイプの違う2人の激突となる。

 この日の宝城は「シリアスモード」。帽子も被らず、宝箱などのパフォーマンスもなくリングに上がる。まずは手四つで感情むき出しの力比べ。リストの取りあいでは翔月は優位に進め、ローキックを放っていく。エルボーを打ち合い、グラウンドに持ち込んだ翔月がヘッドロック、ヘッドシザース、スリーパー、変形クロスフェースで絞めあげた。

 宝城が弓矢固めでやり返し、逆片エビ固めへ。翔月も逆エビ固めを狙ったが、宝城が堪えたため、シーソーで投げ捨てた。エルボー、張り手の打ち合いは互角。宝城がボディーシザースからダイヤル固め。さらにイカリ固めを決める。背中合わせになるほど厳しく絞めあげてもギブアップは奪えなかったが、カミカゼでたたきつけた。

 ダイビングエルボーを阻止した翔月がダイビングニードロップから宍・龍華翔。最後のトラースキックが顔面にヒットするもカウント2。再びカミカゼを狙う宝城を逆さ押さえ込みでフォール。両者丸め込みでフォールを狙うも3カウントは奪えず、時間切れ引き分けに終わった。

★宝城のコメント

 「時間が足りなかったですね。もうちょっとで決着をつけられたと思うんですけど、最後の最後でゴングが鳴ってしまいました。悔しいです。翔月選手とはレスリングで戦いたいと思っていて、前半はレスリングがメインだったんですけど、ほぼ互角だったので、それがレスリングでは優位にたってると思っていたので、そこでもうちょっと攻められたら勝てたと思うんですけど。最後の顔面蹴りは一瞬、ゆず季さんくらいの威力があったかなって思いました。次は絶対に勝ちます」

★翔月のコメント

 「もう、絶対に勝ちたかったので、初めてのドローだったんですけど、本当に互角にやりあえる相手だなので、最後は自分が攻めてたのに切り返されて、フォールも取れなくて、めっちゃ悔しいですね。あそこまでいったら時間と体力の勝負だったので…悔しいです。ダイビングエルボーをよけられたのがよかったんですけど、カミカゼがお腹にグエって来て、その前にも攻められていて、ヤバイと思っていたんですけど、あそこで(ダイビングエルボーを)食らっていたらやばかったですね。引き分けで決着ついていないし、いずれまた戦うと思うので、次で絶対に自分が勝つと思って(試合後は)自分から右手を差し出しました。必ず私が先に倒します」

▼20分1本勝負
 中川ともか(5分30秒/CRB)岩谷麻優

 岩谷が4カ月ぶりの参戦となる中川と対戦。前回は女-AMA-で中川&鹿島と対戦し、星輝が鹿島からフォールした。「中川さんからも取れたら」って語っていた岩谷にシングルで対戦するチャンスが訪れた。

 トップロープを使ってバック転式のアームホイップなど、勢いよく攻めた岩谷。ブレーンバスターを切り返し、クリストを決めると中川は場外にエスケープ。岩谷はトペを狙う構えを見せたが、中川はエプロンに上がる。スライディングキックに切り替えた岩谷だったが、中川にかわされ場外で痛ぶられた。

 リングに戻った岩谷は腕ひしぎ逆十字固めを狙う。さらに三角絞めへ移行するも、これは中川に持ちあげられ、マットにたたきつけられる。それでもネックブリーカー、スリングブレイドと攻め続けたが、バックブリーカーで動きを止められると、逆片エビ固めで腰を攻められた。フィッシャーマンズ・スープレックスはカウント2で返し、唸れ豪腕は十字固めに切り返した岩谷だったが、2度目の唸れ豪腕の切り返しで狙った逆さ押さえ込みを、さらにCRBに切り返され、逃げることができずにタップした。

★中川のコメント

 「やっぱり若いパワーは感じますよね。成長? 前はタッグなのでそんなに当たってないと思うんですけど、前に見ていない技もあったし、体の使い方はうまくなったかな。研究してきたみたいですね。そこは偉いなって思います。課題はスタミナですかね。若いし、まだ体も大きくないので、もっとスタミナをつけて来たら面白くなると思います」

★岩谷のコメント

 「映像で研究してきたんですけど、フィニッシュは腰がもげるかと思いました。気を付けてはいたんですけど。でも、前回の対戦よりは自分の力を出せたと思います。(中川選手が課題はスタミナと言っていたが?)そうですね。一番重要ですよね。頭の中ではわかってます。また、中川さんと試合したいです。タッグとかではなく1対1で対戦して、成長した岩谷麻優を見せたいと思います」

▼ダーク・エンジェル10周年記念試合30分1本勝負
 ○ダーク・エンジェル&紫雷イオ&星輝ありさ(14分56秒/レイネーラ)松本浩代&脇澤美穂&●須佐えり

 デビュー10周年記念試合を迎えるエンジェルが先週に続きイオと組み、星輝を加えたトリオを結成。イオはスターダム所属として初戦となる。対戦相手は4大会連続で組む松本&須佐に脇澤を加えた6人タッグ。松本&脇澤は3・20後楽園で対戦するイオとの前哨戦にもなる。

 会見での脇澤の奇声に「クレイジー」と困惑していたエンジェル。試合前にはコスチュームが同じ黄色だと因縁をつけられ、握手の際にはツバを吐きかけられた。

 先発は星輝と須佐の10代対決。星輝が蹴りで威嚇し、手を高々と上げて挑発。社会人として初の試合となる須佐はジャンプして手を掴み手四つの力比べに持ち込む。押し込まれてもブリッジで耐えた須佐だったが、ワキ固めに捕まった。両者同時にタッチをかわしてエンジェルと松本。ロックアップからアームドラッグでエンジェルが投げると、松本はショルダータックルで反撃。エンジェルがスクールボーイで転がせば、松本がアームホイップ、エンジェルがコルバタ、松本がバックブリーカーと一進一退の攻防を展開する。

 タッチをかわした脇澤がエンジェルにキャメルクラッチ。須佐、松本も加わってミホカヨポーズで10周年を祝う。イオ、星輝がカットに入り、3人攻撃を狙うと松本組の3人は切り返して、逆に挟み撃ちを狙う。これをかわしたエンジェル、イオ、星輝が「ストップ!」と相手の動きを止め、腰を振ってダンス。アームホイップで場外に落とすと、トペと見せかけたフェイントで挑発した。星輝が松本の腹部へコブシの連打。さらにサッカーボールを放っていく。松本もサッカーボールキックをやり返すと見せかけて、背後から鼻フック。松本と脇澤のダブルのフロントキック、ブレーンバスターが決まり、脇澤がスイング式ネックブリーカー連発で星輝を追い込んだ。星輝はカウンターのミドルキックで反撃すると、リバーススプラッシュ式ダブルニードロップ&フットスタンプを決め、イオがスペースローリングヒップアタック、フェースクラッシャー、クロスフェースで続いた。脇澤も負けじとワキ固めでやり返し、ローリングクレイドル…を思いきや、回転せずにフォール。脇澤がダイビングボディープレスを、松本がミサイルキックをイオに浴びせた。

 松本の東海道落としを足から着地したイオが松本に619、その場飛びムーンサルトプレス。エンジェルが松本の左手を股下を通して掴み、右腕もロックして後ろに投げ捨てる。顔から落とされた松本はエンジェルの張り手、ミドルキックを連続で浴びてしまう。しかし、カサドーラをバックドロップに切り返すと、イオ&星輝もまとめてバックドロップで投げ捨て、エンジェルに東海道落としを見舞う。さらに脇澤、須佐を抱えてのダブルニードロップを決めてタッチ。

 須佐がドロップキック3連発。ケブラドーラ・コンヒーロで形勢逆転され、エンジェルのプランチャ、イオのラ・ケブラータ、さらに星輝エプロンからの飛び蹴りと場外弾3連発を浴び、リングに戻ってからもエンジェルのダイビングクロスボディーアタックを決められ、ラ・マヒストラルで3カウント寸前のカウントを聞いた須佐だったが、松本がボディーアタックでアシスト。すかさず須佐がスイング式首固めでフォールするも、スイングDDTは阻止され、ノーザンライトスープレックスで投げられた。最後はnoki-anバックブリーカーの形で回転しながら絞られ、須佐がタップした。

 試合後、エンジェルの10周年記念セレモニーが行われ、選手を代表してイオから花束が、ロッシー小川代表から記念の盾が贈られた。エンジェルはメキシコ語で喜びのコメント。最後は日本語で「ニホン、スターダム、アイシテマース!」と日本のファンに別れを告げた。

★エンジェル組のコメント

 星輝「初めてルチャの素晴らしい技をたくさん見て、すごいって思いました。自分は蹴りが主流ですが、ルチャ系の技も使えるになりたいです。10周年おめでとうございます」
 イオ「サラとは2回目のタッグでしたが、やればやるほど楽しいですね。今回の日本の試合はこれで終わりですが、何度でも日本に来てもらえるように、スターダムにもまた来てくれると思うので、楽しみにしています」
 エンジェル「日本が大好きなので、今日試合ができてすごく嬉しく思ってます。脇澤さんはクレイジーだけどいい選手、松本選手は経験を積んでいる選手だし、須佐えり選手も小さいけど頑張ってますね」
 イオ「スターダム初戦ということで、サラの10周年もあって、華やかな雰囲気が重なって楽しく試合ができたし、脇澤さんや松本さんは後楽園でも当たるので、今日は前哨戦でもあったのですが、後楽園に向けて対策を練りたいなって思います」

▼KちゃんパンダSPインタビュー

 今回は宝城カイリと翔月なつみが登場。第1試合で決着がつかなっただけににらみ合うなど不穏な空気を漂わせる。質問は3・20後楽園で行われる1&2期生vs3期生の対抗戦について。
 宝城「まあ、若さは3期生にはない…ので、若さではどうしても負けてしまうんですけど、気合いは3期生が強いので勝っちゃいます」
 翔月「1年は大きくて、なかなか追いつけるかなって思っていたんですけど、倒さなきゃいけない。今日は同期でバチバチやったので、後楽園に向けて息を合わせて頑張りたいと思います」
 宝城「(対戦相手の)麻優さんは同じ山口県出身なんですよ。どうしても負けたくないですね」
 翔月「(鹿島沙希と自分は)2大地味扱いなんですけど…」
 風香「地味だからって今日は真っ赤な口紅にしてきて(笑)、やり過ぎだよね」
 風香GMが歌をリクエスト。2人は拒みながらも『ムーンライト伝説』を歌い、途中から宝城は翔月を押しのけてポーズを決め始める。最後に翔月が宝城の頭をはたいて歌は終了。「絶対に後楽園は3期生が全員勝ちます」と口をそろえた。

▼STARDOM PASSION INJECTION2012~情熱注入~(4)30分1本勝負
 高橋奈苗(1分42秒/ワンセコンド)はるか悠梨

 奈苗の情熱注入シリーズ最終戦は奈苗軍団入りしたはるか。「これまでの誰よりもパッションを見せる試合をしたい」と意気込んでいたが、奈苗にとっては3・20後楽園で行われる大一番、里村戦を前にした最後の試合でもある。練習中のケガで靱帯を痛めたというはるか。ヒザまで巻かれた包帯は「レガースが伸びました」と強がっていたが、右足を引きずりながら入場した。

 奈苗のフロントネックロックを脱出したはるかはマウントエルボー。裏十字は逆エビ固めに切り返し、フェースロックにも耐えてハンマーロックの攻防に持ち込む。ここでも腕固めから腕ひしぎ逆十字固めを狙われたが、体勢を入れ替えてマウントを奪うと、逆に奈苗の腕を狙い、決められないと見るやマウントエルボーに切り替えて攻めていった。

 カナディアンバックブリーカー、コーナー逆さ吊り状態での串刺しボディーアタック、ヘッドロックで劣勢となったはるかは、逆片エビ固めで反撃。串刺しボディーアタックはかわして奈苗にエルボーを連打する。「何だよ!」と奈苗が張り返し、再びボディーアタックを狙ったが、はるかはまたもかわしてエルボーをガムシャラに放っていった。ワンセコンドは奈苗の背中におぶさりスリーパー。そのまま腕ひしぎ逆十字固めに移行するなど、得意のパターンに持ち込んだはるかは、マウントで自分の顔に張り手を連発するパッションアピール。奈苗も体勢を入れ替えてやり返した。

 はるかはバックドロップからアルバトロス、ワキ固めに捕まってもギブアップはせず、ブレーンバスターで投げられてもすぐに立ち上がってエルボー、張り手を見舞う。奈苗を倒すことはできなかったが、カナディアンバックブリーカーの体勢からストマックバスターで落とされても冷蔵庫爆弾はかわし、マック、さらに腕ひしぎ逆十字固めで最後まで諦めず勝ちを狙っていく。しかし、低空の延髄斬りを側頭部に浴びると、ワンセコンドに捕まり、ついにギブアップした。

★試合後のコメント

 奈苗「(情熱注入シリーズ)最後ということで、最大限のパッションで臨みました。結果が…(鼻血を確認し)赤い血だ。私を染めた。まさにパッション、そんな感じがしています。私は後楽園前最後ということで、赤いベルトの防衛戦があるので、ここで苦戦している場合じゃない。でも、はるかの気持ちは(奈苗軍団の)団長として受け止めてなくてはいけない。ケガをしてしまったけど、その中で最大限にできる思いをぶつけてきてくれた。奈苗軍団の頼もしい仲間として頑張っていこう! 今日の気持ちを忘れずにね」
 はるか「他の選手もそうですが、奈苗さんは張り手一発一発に気持ちがこもっていて、張り手だけでギブアップが取れそうなほどパワーがあってビックリしたんですけど、足をケガした中で、自分が何ができるか。上半身を使って、私にもパッションがあるということを奈苗さんにぶつけていこうと思ったので、エルボーひとつにも気持ちをこめてぶつけました。(足は)リングインの時は少し痛かったけど、試合中は奈苗さんにパッションを伝えることで必死だったので、足の痛みは感じませんでした」
 奈苗「プロレスの哲学として、相手の弱点を攻めるのはセオリーだと思う。でも、今日は攻めなかったけど勝てた。ということは、まだまだ乗り越えなきゃいけない壁、課題は多いと思う。でも、その気持ちは感じたので、合格ということで頑張っていこう。奈苗軍団で一番になろう!」
 はるか「はい。よろしくお願いします!」

▼ユニット対抗戦30分1本勝負
 夏樹☆たいよう&○世IV虎&安川惡斗(16分13秒/上からヨシコ→体固め)愛川ゆず季&美闘陽子&●鹿島沙希

 復帰戦を迎える1カ月半ぶりの復帰となる世IV虎が新コスチュームでメインに登場。カワカツに惡斗が加わったカワカツ+1の初陣となる。相手は2・11名古屋以来となるBY砲&鹿島。鹿島がアクシデントに見舞われながらも、最後まで気迫を見せてPLANETに勝利した。BY砲とカワカツは3・20後楽園で行われるタッグ王座戦の前哨戦であり、最初で最後の前哨戦に4人ともゴング前から気合いが漲っている。

 夏樹と世IV虎がすぐにエプロンへ。惡斗に先発を押し付ける。惡斗は「愛川出てこい!」と指名。鹿島がすでに構えていたが、惡斗は「愛川出てこい!」の一点張り。愛川がリングに入ると惡斗がドロップキックを放っていくも、かわした愛川が蹴りで一方的に攻め立てた。怒りの鹿島も続き、惡斗の劣勢が続いたが、カワカツの加勢でようやく反撃。夏樹&世IV虎がブランクを感じさせない連係で鹿島を攻め立てると、コーナーで惡斗は寂しそうな表情。カワカツお馴染みのロープ張り付けでの踏みつけも、惡斗は入れてもらえなかった。

 夏樹は「何だ、このフリフリ」と鹿島のコスチュームを引っ張りドロップキック。またも世IV虎と合体攻撃を狙ったが、惡斗が鹿島を捕まえてしまい不発。責任を感じた惡斗はトレイン攻撃を狙われた夏樹の前に立ち、自分が代わりに3人の攻撃を浴びた。カワカツが2人で美闘に逆エビ固め。惡斗はコーナーに上り、大声でタッチを求める。世IV虎は惡斗の両手を取ってファンタスティックフリップへ行くも、距離は全然足りないため、惡斗だけが悶絶した。それでも美闘に変形ストレッチを決めた惡斗だったが、美闘の重い蹴りの前に動きが止まり、愛川からもボコボコに蹴られ、STF、ゆずポンスタナーで攻め込まれた。しかし、ゆずポンキック・ブルーは浴びながらも蹴り足をキャッチ。マフラーホールドで絞めあげて意地を見せる。

 夏樹と愛川が打撃戦。スピードの勝る夏樹が蹴り勝ちストレッチボム、トリプル☆たいようちゃんラ・マヒストラル。BY砲の合体攻撃、愛川のゆずポンキック・ブルーと攻め込まれながらも、夏樹はジャーマンでやり返し、ソバットから変形の足4の字ジャックナイフ式エビ固め。夏樹のムーンサルトプレスをかわした愛川がシャイニングゆザードを決めた。

 世IV虎と美闘がリングイン。美闘がミドルキックを連発。世IV虎は逆水平チョップでやり返す。ハイキック、ドロップキック、ニーリフトと畳みかけた美闘は、途中で軌道が変わる蹴り落としを浴びせたが、ミサイルキックは世IV虎に阻止される。それでも二段蹴り、ブレーンバスターを浴びせて自軍コーナーへ。2人ともタッチを求めて手を伸ばしていたが、愛川の手をはたいて鹿島が美闘とタッチをかわした。

 鹿島はフェースクラッシャーを連発するも世IV虎のスリーパーに捕まる。BY砲が助けに入り、世IV虎にダブルのミドルキック、ブレーンバスターを放つと、鹿島がフェースクラッシャーを決めた。しじみは世IV虎が許さずデュランダル。すかさず夏樹がリングに入り、ダブルのドロップキックを狙ったが、無理矢理合体攻撃に加わろうとする惡斗と夏樹が衝突。またも、カワカツのペースが乱され、世IV虎が鹿島にしじみを決められた。それでも他を寄せ付けない連係を持つカワカツが鹿島を追い込み、世IV虎がフラフラしている惡斗を鹿島の上にフェースクラッシャーでたたきつける。夏樹は惡斗の背中に飛び付いて鹿島にボディープレスさせた。惡斗がボロボロになったところで、世IV虎が鹿島にセントーン。最後は上からヨシコで沈め、復帰戦を白星で飾った。

 「こんにちわ、世IV虎18歳です。今日、1カ月ぶりのリング、感想はマジで気持ちよかったです。全力ブスとの前哨戦、うちらが勝ちました。親分、このまま乗って、絶対にベルトを獲って、うちらがスターダムを引っ張っていきましょうね。それと! 安川惡斗、これ以上な川崎葛飾の足手まといになったら、許さねえからな。そこのところ世露IV苦」
 愛川「今日は全力女子、負けてしまいましたが、後楽園ホールの防衛戦、BY砲が絶対に防衛したいと思います。そして、全力女子、スターダムの中心でいられるように、これからも全力で戦っていきたいと思います。安川惡斗選手、面白いね。売れない女優8年? 私は崖っぷちアイドル。シングルをやりたいと思うんですけどどうですか? 近い将来、シングルマッチをやりたいと思います。そして、いよいよ近づいてきました後楽園ホール。普段はいざこざばかりのスターダムですが、こういう時は選手一丸となって、後楽園ホール大会を盛り上げていきたいと思います。みなさん、よろしくお願いします」
 イオ「スターダムに入団しました紫雷イオです。次は所属となって初の後楽園ホールなので、これは私もそうですが、PLANETが全勝して、繋げていきたいと思います。それがスターダムの未来に繋がると思います。そうですね。絶対にスターダムの未来なんです。頑張っていきますので、よろしくお願いします」
 奈苗「高橋奈苗は後楽園ホールで赤いベルト、防衛戦を行います。里村明衣子に必ず防衛して、スターダムはなんだ、か…ダァ! 何たるかっていうものを、気合いが溢れてしょうがないんですけど、表現していきたいと思います。奈苗軍団が勝ち抜いて、奈苗軍団が頑張らないとスターダムはダメになると思います。奈苗軍団、頑張って行こう! 脇澤、言ってやれ!」
 脇澤「よ~し、みんな~! 後楽園を成功させるために気合いを入れるぞ~! 気合いだ! 気合いだ! 気合いだ! アァ~! 気合いだ! アァ~!」
 世IV虎「おい! バカじゃないの? こんなんじゃ締まらないだろ? 親分、締めて下さい」
 夏樹「気合いだ! 気合いだ! 気合いだ!…」
(世IV虎が慌てて止める)
 夏樹「そんな雰囲気なんだもん。おい、惡斗締めろ。最後くらい役に立てよ」
 惡斗「はい、最後くらい役に立たせていただきます…。愛川! いつか覚えておけ! とりあえず、てめえら全員立ち上がれ! 期待に応えて私が締めます! みんなリングに上がれ! 上がれ! 立て! もう、全力バカとかPLANETとか奈苗軍団とかみんな知らねえけど、後楽園ホール残り9日! みんな成功させるぞ~! みんなS字作れよ! 行くぞ! 今を信じて! 明日に輝け! WE ARE STARDOM!!」

★カワカツ+1のコメント

 世IV虎「暴れたりないって言うか。でも、後楽園のタイトルマッチに勢いはついたんじゃないかなって」
 夏樹「復帰戦でメイン、いいじゃん。ここで完璧にエンジンがかかったので、後楽園に行っちゃおうぜ。それより惡斗。お前さ、カワカツ+1じゃなくて、マイナスになりかねないんだけど。わかってる?」
 惡斗「悔しいです…」
 夏樹「このチームはどうかしていかないと。ヨシちゃん!」
 世IV虎「大阪がこいつ(とタッグ)なんですよ。厳しいです」
 惡斗「(相手が)愛川なんで! むかつくんで! ちゃんとやるんで! 潰すんで!」
 夏樹「潰されてたじゃん」
 世IV虎「自分が責任持って教育しますんで」
 夏樹「あいつらは全力バカか何かしらないけど、ゆずポン頼み。ゆずポンがいないと最弱。ザコ。PLANETよりも弱いんじゃないの? 陽子もエースって言われてるけど、あれだけ持ちあげられてるのにさ。本当に悔しい思いをしてないからダメなんだよ。悔しい思いを味わわせた方が手っ取り早い。後楽園では思う存分痛ぶってやるので。ゆずポン以外は機能しないでしょ」
 世IV虎「美闘だって愛川のおかげでしょ。美闘だけじゃどうにもならないってことでしょ。(体調は?)全然何ともないですね。相手がザコ過ぎて、もっと強いヤツとやりたいね。物足りない」
 夏樹「連係も3人だと狂っちゃうけど、それでも勝っちゃうのがうちらだから」
 惡斗「カワカツ最強! いつかプラスワンで最強になるように教育して下さい。お願いします!」
 世IV虎「教育しないとどうにもなんないね」。

★全力女子のコメント

 愛川「負けてしまって悔しいしかないんですけど、後楽園に向けて前哨戦で負けてしまった。重く受け止めて、防衛戦に臨みたいと思います」
 美闘「復帰した世IV虎に取られてしまって。後楽園まで少ししかないので、しっかりここは全力女子、BY砲をアピールして、ここが強いというのアピールしたいと思います」
 鹿島「今日は悔しいの一言。(世IV虎は欠場して)練習してない差もあったはずなのに取られたし、惡斗も潰しきれなくて悔しいし…悔しいですね。夏樹さんともハイスピードであまり絡めなくて、次いつ戦えるかわからないですけど、その時はハイスピードでできればと思います」
 愛川「(惡斗は)変わった、今までに見たことない選手だなって。私のキックでも怯まず、かわされたりしたので、それが予想外で面白い選手だと思います。でも、あんな選手には負けたくないですね」
 美闘「ちょっとうるさいですね。根性はあると思うので、そこは注意して、1期生と3期生とのレベルの違いを見せつけたいです」
 鹿島「後楽園では世代闘争なんでチャラチャラやらず、真剣に、ぶっ潰しにいきたいと思います」
 愛川「世IV虎とは今考えて見ると、あまり当たってないですけど、見ている限り勢いがあると思うので、押されないように防衛したいと思います」
 美闘「本当に偉そうなんで、1カ月休んで元気はあったみたいなので、勢いがあるところを潰さないといけないと思うので、カワカツをストップさせて、BY砲がトップとしてベルトを守りたいと思います」

 ゆずポン防衛も「私はゆず色だから」黄色問題決着 BY軍団名は「全力女子」


スターダムSeason5『NEW YEAR STARS2012』
◆2月26日(日)東京・新木場1st RING(12:00)
観衆405人(超満員札止め)

▼オープニング

 Kちゃんパンダのダンスに続いて入場した風香GMが挨拶。「今日は東京マラソンのある中、スターダムを選んでくださってありがとうございます。スターダムは去年の11月27日から8か9大会連続の超満員が続いています。後楽園大会まであと1カ月を切ったので、このまま勢いを止めず突っ走りたいと思いますので、今日も応援よろしくお願いします」

▼PLANET結束タッグマッチ20分1本勝負
 ○紫雷イオ&岩谷麻優(12分10秒/ムーンサルトプレス→片エビ固め)星輝ありさ&●翔月なつみ

 PLANET4人による同門対決。この試合を通じて結束を図り、絆をより強くするのが目的で、4人一緒に踊りながら入場した。

 初対戦となる岩谷と翔月で試合開始。リストの取りあいから岩谷が片逆エビ固めへ。翔月がドロップキックでやり返すと、星輝にチェンジし女-AMA-対決。どちらも譲らない攻防で岩谷がチェンジすると、星輝は腰へのミドルキックから鎌固めでイオを絞めあげる。しかし、岩谷が星輝に飛び付くと、思わず女-AMA-の得意技である合体619へ。これが翔月に決まり、岩谷はイオとダブルのフライングクロスチョップを星輝に浴びせた。イオがスペースローリングフットスタンプ、フェースクラッシャー、岩谷がフェースクラッシャー連発からアームロックと星輝を攻め立てる。星輝は腕を極められながらも持ちあげてたたきつけて脱出するも、カウンターの払い腰から腕ひしぎ逆十字固めと岩谷のペースが続いた。タッチをかわした翔月がモンキーフリップ、宍・龍華翔で反撃。串刺しのソバット、変形のクロスフェースと攻め立て、イオには挟み撃ちで掌底を何発も浴びせていった。星輝の1399、翔月のダイビングニードロップで岩谷を追い込むと、翔月が岩谷を羽交い絞めにして星輝がブラジリアンキックへ。岩谷にかわされるも誤爆は直前で止まる。しかし、背後から飛んできたイオのスワンダイブ式ミサイルキックを2人同時に浴びてしまい、翔月がイオの串刺しダブルニーアタック、その場飛びムーンサルトプレス、クロスフェース、619で追い込まれる。それでも翔月はイオに宍・龍華翔を決めて反撃。星輝が岩谷にブラジリアンキックを放つも、イオにはかわされる。イオが星輝の側頭部にローキックを放ち、女-AMA-2人は場外へ。最後はダブルアーム式フェースバスターからムーンサルトプレスでイオが翔月をフォールした。

★試合後のコメント

 翔月「いやぁ、2回目なのでイオさんの技には注意していたいんですけど、やっぱり強いです。でも、味方なので心強いですね」
 星輝「私も最後もっと頑張ればよかったんだけど。それだけイオさんがすごいってことが改めてわかったので、それを強みに私たちも強くなっていきたいと思います」
 イオ「全然すごくないよ。みんなの方が伸びしろがいっぱいあるから。PLANETとして頑張っていこう。蹴りが途中痛かったけど(笑)」
 岩谷「相方の蹴りがハンパなく痛くて。相方の1399は初めて食らったんですけど、こんな痛いと思わなくて。今日戦ったからこそ、相方の蹴りがすごいって認識できて、仲間として心強いと思ったし、イオさんと組めたのも嬉しかったので、自分が技を磨いて、華麗な空中殺法で盛り上げていきたいと思います」

▼20分1本勝負
 夏樹☆たいよう(6分22秒/トリプル☆たいようちゃんラ・マヒストラル)ケリー・スケーター

 日本に長期滞在し、徐々に調子をあげてきているケリーが夏樹と対戦。夏樹は「もっといろんなことができる選手だと思う。今までに見たことのないケリーを引き出す」とリングに上がった。

 グラウンドから始まり、チェーンレスリングからケリーがフェースバスターでたたきつけると、早くもプロテインを飲むことに成功。パワーアップしたケリーがリフトアップスラムから逆エビ固め。夏樹が青コーナーに逃げようとすると、セコンドの世IV虎がケリーのプロテインボトルを渡そうとする。何とか阻止したケリーだったが、場外に落とされると夏樹の三角飛びプランチャを浴びて劣勢に。夏樹はプロテインを飲んでからミサイルキック。さらに串刺しドロップキックからイグチボムでたたきつけた。カウント2で返したケリーはカサドーラを潰してDDT。しかし、後頭部へのローキックをかわされ十字固めで丸め込まれる。これはカウント2で返したケリーだったが、トリプル☆たいようちゃんラ・マヒストラルで3カウントを聞いた。

★夏樹のコメント

 「いつも以上に張り切って動いてしまいました。パワーが凄かったですね。プランチャもキャッチされそうになったり。パワーは桁違いだと思ったんですけど、自分は大きい選手やパワーのある選手が相手でも、そこで張り合わなくても勝てるものを培ってきたので。大きい選手が苦手そうな回転技とか。プロテインはちょっと飲んだんですけど、全然…いちご味で美味しかったです。前半戦でシングルって久しぶりで、初対戦で手探りなところもあったんですけど、楽しかったです」

▼ユニット対抗戦20分1本勝負
 ○松本浩代&須佐えり&はるか悠梨(14分36秒/山折り→片エビ固め)美闘陽子&鹿島沙希&●宝城カイリ

 あくまで「奈苗軍団ではない」と主張する松本が奈苗軍団の若手と組み、BY軍団と対戦。この日の宝城は宝箱からサザエを取りだし、お客さんにプレゼント。松本は奈苗軍団の2人と少し距離を置いて選手コールを受けた。美闘と鹿島ははるかとの握手を拒み、宝城は前髪をくしゃくしゃにする。試合前に火の点いたはるかが大きくジャンプしてファイティングポーズで先発を買って出た。

 はるかは宝城と腕を取りあい、ヘッドロックで絞めあげると、ドロップキックを決めて松本とチェンジ。すぐに須佐が松本の肩でタッチして試合権利を奪い、宝城に女子高生固め。はるか、さらに松本も一緒にポーズを決めたが、客席から松本にブーイングが飛んだ。須佐がローンバトルを強いられたがドロップキックを鹿島に見舞って改めて松本とチェンジ。松本が鹿島を痛ぶると、美闘と宝城が助けに入る。しかし、松本が3人まとめてクロスボディーアタックでなぎ倒し、須佐と合体攻撃。鹿島に飛び付きDDTを決めた。須佐と鹿島が感情むき出しのエルボー合戦。須佐がDDT、腕極め式でも決めたが、スイングDDTは鹿島に阻止され、クリストを決められた。美闘が須佐にサッカーボールキックで攻め込んだが、松本がロープを使ってニークラッシャー。須佐も低空ドロップキックを決めてはるかとチェンジ。はるかはガムシャラに攻め込んでいったが、美闘はカウンターのビッグブーツ一発ではるかの動きを止めると、BY軍団がトレイン攻撃。さらに美闘がブレーンバスターを見舞っていった。宝城とのエルボーの打ち合いは制したはるかだったが、回転式ネックブリーカー、エビ反り固め(仮)に捕まってしまう。松本が追っかけ式ボディーアタックでアシストし、はるかがマックへ。これは崩れてしまい頭からマットに落ちてしまったが、何とか松本とタッチ。松本が宝城を攻め立てる。サイドバスター、アルゼンチンバックブリーカーを食らいながらも、宝城はダブルチョップで反撃し、串刺しスピアー。美闘の二段蹴りから鹿島のスクールボーイ、そのまま宝城がフォールするもカウント2。スピアーを決めた宝城がコーナーに上ると、松本が引きずり落とし、はるか、須佐を抱えて「300キロ!」とダブルニードロップ。最後はアルゼンチンバックブリーカーの体勢から東海道落としではなく山折り。貫禄勝利を収めた。

★松本組のコメント

 松本「須佐えりとは何回か組んでいるんですけど、勝ったのは初めてだと思うので。奈苗軍団ではないですけど、勝っていなかった結果がすごい悔しかったので。今日はどうしても勝ちたかったので勝ててよかったです。でも、課題がたくさんある。高橋奈苗にこのメンバーをまとめろって言われたけど、もっともっと当人同士が成長していかないとね。私が一緒にやるアレはなくなってくるので。この人たちが何で軍団に入ろうと思ったかは理解できないけど、今回は結果に繋がったってことで。でも、ここから先。どううまく繋がっていくか。私1人で戦っているわけではないので。タッグなら1+1は無限大になっていくようにね。2人と今後組むことがあるなら、もっと私も努力をしていきたいと思います」
 須佐「鹿島と試合をして嬉しいのと、美闘との対戦が久しぶりで嬉しいのと(高校)卒業前最後の試合で勝てたのも嬉しくて、このメンバーで組めたのも嬉しくて。正直チョ~嬉しいです!」
 はるか「同期のホウちゃんと初めて戦って。最初は優勢だと思ったんですけど、美闘さんの蹴りが顔面に入って怯んでしまい、奈苗軍団のみなさんに迷惑をかけたところもあったんですけど、勝てて嬉しかったです」

★BY軍団のコメント

 美闘「3人の息があってなかったかなって。連係も出せなかったり、今回は軍団対決なのに、奈苗軍団の方が上回っていたかなって。悔しいです」
 宝城「チームワーク不足というか。もっと試合前に話し合って、連係をもっと出せればよかったと思います。チーム力さえあれば勝てると思ったんですけど」
 鹿島「連係を考えていたのに出せなくて悔しいです。ユニット対抗なのに、ユニットっぽさも出してなかったと思うし…悔しいですね」
 宝城「(はるかとの対戦は)もっと私も戦いたかったんですけど。次に1対1でやる時はたたき潰します」
 美闘「私にあまり(試合の権利が)回ってこなくて悔しかったんですけど、私たちが勝って、ゆずポンも勝って、BYみんなで喜びたかったけど、不甲斐ない試合をしてしまいました。でも、ゆずポンは絶対に勝つと思うので、気持ちを切り替えて応援していきたいと思います」

▼KちゃんパンダSPインタビュー

 松本浩代が初登場。「何でも聞いて下さい」という松本は、選手から恐れられているコーナーをよく知らない模様。
 ──奈苗軍団をまとめてと言われてますが?
 「奈苗軍団ではありません! 私は高橋奈苗とシングルがやりたい!」
 ──赤いベルト、獲っちゃいいますか?
 「獲っちゃいます!」
 ここで風香GMにマイクが渡るも、先に松本が話し始める。
 「あの、今日の試合勝ちましたよ。勝ったけど、スターダムの新人ダメすぎないですか? 勝ったのは私のおかげだと思うですよ。空気読めない人とか、技を失敗しちゃうし。本当にイライラした。ちゃんと教育してください。ダメですよ。このままじゃ、スターダム、ダメです。今日の試合で私はもうスターダムに出たくないと思いました。出たくないよ!」
 不穏な空気になったところで、星輝と須佐がケーキを持って登場。ダンサー池田さんを祝った。翔月が「昨日、私の誕生日だったんですけど…」と悲しそうに訴えると、今度は宝城がケーキを持ってリングへ。翔月に笑顔が戻る。さらに岩谷が「2月19日で19歳になったんです!」と訴える。観客の目はまたも花道へ。しかし、風香GMは「それはマジで(用意が)ない。ゴメン。知らない」と平謝り。慌てて世IV虎がリングに上がるも、渡したのは「急いで自動販売機で買ってきた」というポテトチップスだった。岩谷が「麻優のケーキは! マジでないの? 来年期待しているので…」と悲壮感を漂わせる中、風香GMが「松本さん、これからもスターダムよろしくお願いします」と強引に締め括り。特にインタビューされなかった松本は「スターダム、ぶっ壊すぞ!」と雄叫びをあげた。最後、岩谷がポテトチップスの蓋を開けると中身は空。岩谷の「世IV虎~!」という声が会場に響き渡った。

▼STARDOM PASSION INJECTION2012~情熱注入~(3)30分1本勝負
 高橋奈苗(15分3秒/冷蔵庫爆弾→体固め)安川惡斗

 アイドル潰しを宣言し、過去に「キッスの世界」というアイドルユニットで活動していた奈苗に対しても「アイドル崩れ」と言い放った惡斗。「勝てる確率はゼロではない。どんな手を使っても取ってやる。パッション注入なんて願い下げ。逆に私がパッション注入してやる」と試合前は強気な姿勢を見せていたが、リングに上がってからも奈苗から視線を外さずにらみつけた。

 惡斗が握手をせずに酒噴射。目を痛めた奈苗の髪の毛を掴んで投げ飛ばし、踏みつけてポーズを決めた。怒った奈苗が反撃に転じる。ハンマーロックの攻防を制した惡斗が髪の毛を掴んで引っ張る。奈苗がキャメルクラッチ、サーフボードストレッチ、ボディーシザースでやり返すも、惡斗はヒジを立てて脱出。ガードポジションからエルボーを落としいった。張り手合戦でも一歩も引かない気の強さを見せた惡斗だったが、強烈な張り手で動きが止まり、耳を押さえながら防戦一方となる。それでもフライングメイヤーを前転でかわすと、コブシを振り回す。奈苗のショルダータックル、カナディアンバックブリーカー、串刺しボディーアタックで攻め込まれると、再びナックル攻撃。奈苗は張り手で打ち返す。惡斗はバックドロップを阻止してスクールボーイからマフラーホールドで奈苗の右足を絞る。奈苗を肩に担いでACTスペシャル(アバランシュホールド)を狙ったが失敗。それでも奈苗のダイビングラリアットを自爆させ、改めてACTスペシャルを決めた。奈苗はコーナーで吊り下げ式スリーパー。さらにダイビングラリアットを浴びせる。抱え式バックドロップ2発からのフォールはカウント2で返され、冷蔵庫爆弾は惡斗が反対コーナーに転がって逃げる。再び転がって逃げた惡斗に、奈苗は足から着地してジャンピングボディープレス。これを剣山で阻止した惡斗がフロントネックロックで絞めあげた。マウントで「何がパッション注入だ!」と張り手を浴びせた惡斗は再びフロントネックロック、惡トーン(ローリングセントーン)と追い込んだが、2発目を狙って惡斗がコーナーに上ると、奈苗はさっきのお返しとばかりに転がって逃げる。さらに雪崩式ブレーンバスターで投げ捨て、張り手ラッシュから延髄斬り。奈苗が酒を口に含むと惡斗に噴射。満を持して冷蔵庫爆弾を落として3カウントを入れた。勝利に喜ぶ奈苗は祝杯とばかりに一気飲み…はできず、酒を口からこぼす。奈苗は握手を求めたが、惡斗は最後まで拒否した。

★奈苗のコメント

 「うぇー、まずい。何だこれ。何だあいつは。頭回った。目が痛い。頭が痛い。何なのかわからない。苦しかった。反則じゃないの? でも、私が最後勝ちましたからね。ヤツは酒が強いかもしれないけど、だから私に唯一勝てると思ったのかもしれないけど、私はそんなことでは負けない。最強の女は酒も強いんですよ。それを惡斗は身を以てね、自分の手で自分の首を絞めたと思います。でも、根性は買ってやりますよ。デビューして3戦目なので、たぶんまだまだ伸びる余地はあるんですけど、実際のところ世IV虎、愛川ゆず季に続くものがあるんじゃないかなって。それは本人次第ですけどね。目が違う。よどんでるところがないというか、できることをすべてぶつけて来ようっていうのを感じたし、打撃戦でも引く姿がなかったので。前の3期生2人よりも打撃に関して思いっきりいけた。下手したら気を抜いている1期生はもう一度情熱注入シリーズをした方がいいんじゃないかって。それくらいの覚悟を感じました。でも、まだまだお前の力で上って来いって言える存在だと思います」

★惡斗のコメント

 「負けました。負けましたけど、ギャフンと言わせてやった気はする。強くなりたい…そんなの関係ない! いつか倒す。以上! 後楽園では1期生の弱いヤツからぶっ潰していきますよ」

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合30分1本勝負
 愛川ゆず季(14分29秒/ゆずポンキック・レッド→片エビ固め)脇澤美穂
※初代王者が3度目の防衛に成功。

 コスチュームの色が同じであることから、白いベルトと黄色をかけた戦いとなったタイトルマッチ。試合前の脇澤は「奈苗軍団の一員みたいで、練習でしごきを受けているので、愛川さんなんて目じゃない」と強気のコメント。

 ゴング前に脇澤が奇襲。ツバを吐きかけ、ヘアー投げを連発する。ミホカヨポーズを決め、さらにキャメルクラッチで髪の毛を引っ張り、鼻フック。愛川が反撃しようとすると、脇澤はツバを吐きかけて流れを渡さない。しかし、愛川のミドルキックがヒットすると流れは王者に。コーナー下に座らせて胸元へローキックを連発。首4の字固めで絞めあげた。エルボーの打ち合いはほぼ互角。脇澤がお返しの首4の字固めを決めると回転を狙ったが、愛川がそれを許さずマウントエルボー。グラビアポーズからパイパイアタック(串刺しボディーアタック)を狙ったが、これは脇澤がキックで迎撃した。脇澤がヒザ十字固め、裏アキレス腱固めと絞めあげ「ゆずぽーんきっく!」と蹴り。愛川はダイビングボディープレスを自爆させてSTFで反撃に転じるも、フィッシャーマンは同じく得意技としている脇澤が許さない。脇澤がスイングネックブリーカーからダイビングボディープレス。Fクラッシュでフィニッシュを狙ったが、愛川は回転エビ固めで阻止し、腕固めを決める。脇澤のローリングクレイドル、裏アキレス腱固め、ミサイルキックと反撃を許すも、ソバット、ゆずポンキック・レッド、パイパイアタック、フィッシャーマンズ・スープレックス、ゆずポンキック・ブルー。ゆずポンキック・レッドをかわされ、フィッシャーマンバスター、Fクラッシュでたたきつけられるも、愛川はカウント2で肩を上げる。2発目をDDTで切り返すとシャイニングゆザードをたたきこむ。ハイキックはブロックされたが、レッド、ブルーとゆずポンキックを連発して、激闘に終止符を打った。

 敗れた脇澤は嗚咽をあげながら号泣。
 愛川「勝ったぞ! 応援ありがとうございました。この白いベルトも防衛して、黄色も私の物になりました。脇澤さん、今からワキの色、肌色のコスチュームにしてもらいましょうか…と言いたいところですが、よく考えてみたら、私はゆず色でした。なので、そんなに黄色が着たければ着ればいいんですよ。これからもゆず色は負けません。そして、このベルトを防衛して、今日発表したいことがあります。BY砲が軍団になりまして、名前を考えました。私たちはただのアイドルグループじゃありません。全力で全身全霊で戦っています。私が考えました。全力女子、略してゼンリョなんで。よろしくお願いします」
 奈苗「全女ってお前知ってるのか? 全女って言ったら私なんだよ」
 愛川「ゼンリョなんで関係ないです。(リングから)下りてください。そして、3月20日後楽園のカードは決まっていませんが、1周年大会で世IV虎がタッグのベルトに挑戦を表明しましたが、美闘選手もこのままでいられないと思うので、挑戦を受けたいと思います」
 世IV虎「てめえら、ウチがいねえからってかっこつけてるんじゃねえぞ。お前からはいたんだからな。覚えておけよ。それと次回、完全復活します。まあ、全力何ちゃらと前哨戦をやってやってもいいから。そこんとこ世露IV苦」
 奈苗「おい、どんどん潰し合えばいいんだよ。やれやれ! 私は里村明衣子選手とのタイトル戦が決まっているんですけど、絶対に防衛して、価値を高めていきますので」
 惡斗「高橋奈苗に負けましたけど、どんどんぶっ潰していくから。ベルトとかどうでもいいんだよ! そんなことより後楽園大会、どんどん1期生とやっていきたいんだよ! ロッシー小川、カードよろしく。ガンガン潰していくぞ」
 星輝「お前、調子乗ってるんじゃねえよ。デビューしたばかりなのに、何でそんなに調子乗ってるわけ? 、こうなったらさ、後楽園。この4人(星輝、岩谷、須佐、鹿島)対そっちの4人(はるか、宝城、翔月、惡斗)で全面対決しようか? どうだ?」
 惡斗「星輝ありさ、お前どうでもいい。あとあと。一番弱いヤツは誰だ?」
 須佐と岩谷が指をさしあう。
 惡斗「潰していくから。よろしく」
 愛川「あとは後楽園で、試合でやってください。今日は私が防衛したので締めさせてもらいます。いまを信じて、明日に輝け、We are スターダム!」

★愛川のコメント

 「本当にこの白いベルトが防衛できたこと、このベルトが私のために作られたと思っているので、本当に嬉しいです。ますますプロレス界で上に行きたいなっていう気持ちが強くなりました。(脇澤は)10年前だとは言え、凄い選手だった脇澤選手、その姿が今日はみんなにも伝わったと思うんですけど、本当に厳しい試合で勝てたっていうのが、本当に嬉しいし、誇りに思うし、プロレスををやってきて、ステップアップを感じた試合だったと思います。2人とも負けたくない気持ちもあるし、脇澤さんは体の大きい選手で苦しい場面はたくさんあったんですけど、二足のわらじをはいている者同士、負けられない気持ちは他の選手に比べて一層強かったし、絶対に勝ちたいなという気持ちで戦いました。(黄色問題は)私はどっちでもよかったんですよ。黄色を着るなとか、脇澤さんが勝手に言ったことなので。そこら辺は私は私、ゆず季はゆず色なので。ベルトの二の次の次のくらいの問題でした。私は同じ色でも絶対に私の方が輝くっていう気持ちだったので。それに脇澤さんは(新しいコスチュームを買う)お金もないと思うし(笑)バイトして練習できなくなったら困るので、優しい自分が出てしまいました。(全力女子は)私たち4人が揃うとアイドルタッグみたいに思われるけど、熱い気持ちがあるし、いつも全力ファイトなので、全力女子という名前を付けました。(全女と似ているが?)たまたまなんです。発音が似てましたが、そこら辺はファンの方にも覚えてもらえやすいんじゃないですかね。ゼンリョはゼンリョの色を付けていきたいと思います。(タッグ王座戦は)絶対に防衛しなければいけない。世IV虎が復帰して、どれくらいの調子で戻ってくるかわからないですけど、BY砲の自信もついているので、防衛したいと思います。世IV虎選手は負けたくない選手ですけどライバルがいないとね。スターダム内でも争っていきたい気持ちもあるので、ケガとか早く治してもらいたい気持ちはあります。(脇澤にはこれまで対戦した全女出身選手から感じるものはあったか?)どんなことがあっても上に立ってやろうという気持ち。ブル中野さんも仰っていたんですけど、プロレスラーは人をどけても目立とうという選手ばかりだよって。でも、芸能界の方がもっとすごかったので、そういう部分は感じてなかったんですけど、奈苗さん、夏樹さん、脇澤さんを見ると、全日本女子はすごい場所だなって思いました。引き継ぐつもりはないんですけど、私たちは全力で出し切るというのをポリシーで頑張っていきますので。全力女子には白いベルト、タッグのベルトがあるので、スターダム内でも一番強いチームだと思います。(脇澤との再戦は?)挑戦してくるならいつでも受けますし、それなりの覚悟で挑戦してきてほしいと思います」

★脇澤のコメント

 「今の気持ちは本当に悔しい。悔しいっていう文字しかないですね。自分で勝てる相手だったと思っていたので。10年ブランクがあったとしても、元全女っていう気持ちで勝ちたかった。(愛川は)戦って見て、さすがだなって思いました。みんなに騒がれるだけあるなって。強かったです。(足を中心に攻撃していたが?)作戦でした。奈苗さんに教えてもらって、タイトル戦に向けて練習をいっぱいしていたので、何の不安感もなかったんですけど…結果的に負けてしまって、悔しくて。でも、へこたれない。必ず愛川さんから白いベルトを獲りたいので、それまで絶対に守ってもらいたいです。リングでは泣いちゃいけないんですけど、本当に悔しい時は涙が出ちゃうんですね。練習して、もっとスタミナを上げて、今度は汗もかかないくらい余裕で勝ちたいと思います。(ミホカヨ時代のペイントをしていたが?)全女でつらい時の魂を焼きつけて、それ背負っているんだなって思ってやったんですけど…ダメでした。本当に悔しいです。黄色も返ってきちゃったんですけど、悔しいけど黄色は着続けます。私の黄色なんで。そこは愛川さんに感謝して着させていただきます。(相手の名前が)全力女子? 何かダッサイですね(笑)。ダサイとしか言いようがない。BY砲の方がよかったんじゃないですか? 愛川ゆず季を今年中に倒して白いベルトを巻きたいです。私、白いベルトも赤いベルトも巻いたことがないんで。やっぱり巻きたいですね」

 BY軍がPLANETとのビジュアルユニット対決を制す

スターダムSeason5『NEW YEAR STARS2012』
◆2月11日(土)愛知・アスナルホール(18:00)
観衆370人(超満員札止め)

▼オープニング

 スターダムが名古屋に初上陸。オープニングでは風香GMがリングに上がり「名古屋に初めて来ることができて本当に嬉しいです。名古屋では現役の頃に何度か試合をやらせてもらってますが、GMとしてここに立てたことがすごく嬉しいです。スターダムのメンバーはみなさんにとって新顔だと思いますが、温かいご支援よろしくお願いします」と挨拶した。

 続いて出場選手がユニット順に入場。全選手がリング上に揃うと、風香GMが対戦カードを紹介した。さらに、バレンタインデーが近いということで、選手たちの手で生写真付きのチョコレートが客席に配られた。

▼15分1本勝負
 ケリー・スケーター(8分30秒/後頭部へのローキック→片エビ固め)はるか悠梨

 ケリーはプロテインを手に、はるかはリング上で側転しながら入場。ロックアップからケリーがフルネルソン、はるかはリストをかためていく。抱えられると足をばたつかせて潰したはるかは、エルボーを側転でかわしてドロップキックを放つも、ボディースラムで担ぐことはできず、プロテインでパワーアップしたケリーに担がれ、3回屈伸してから後ろに投げ捨てられた。さらに逆エビ固めで絞めあげられたが、はるかも逆片エビ固めでやり返す。セコンド翔月からプロテインを受け取り復活したケリーの反撃を許さず、鎌固めも決めたはるかは、ケリーのプロテインを飲んで雄叫び。ドロップキック連発、ボディースラムを決めると、マウントポジションで「パッショ~ン!」とエルボーを落としていった。腕ひしぎ逆十字固めはロープに逃げられてしまい、DDT、ロープを使ったラフ攻撃、キャメルクラッチ、長滞空ブレーンバスターと防戦一方になりながらも、ハイキックをかわしてマックで丸め込む。あと一歩のところまで攻め込んだが、DDT、延髄へのハイキックでグロッギーとなり、最後はローキックでヒザ立ちにされ、後頭部へのミドルキックで力尽きた。

▼15分1本勝負
 脇澤美穂(9分41秒/Fクラッシュ→片エビ固め)宝城カイリ

 前大会の情熱注入マッチで奈苗にあごを外された宝城が、奈苗軍団の脇澤と対戦。脇澤も1・22新木場でついた顔のアザを、タッグマッチで対戦した宝城のせいだと決めつけており、因縁の試合となった。

 宝城が入場時に宝箱から取り出したアイテムはするめいか。試合前の握手は警戒するも「宝城さん、お願いします!」という脇澤の手を握り返す。これはだまし討ちで先制を許し、ロープを掴んでの踏みつけ、キャメルクラッチで鼻フックと荒っぽい攻めに苦戦を強いられたが、カウンターのドロップキックで形勢逆転。極楽固めで絞めあげた。打撃戦による意地の張り合いは両者譲らず一進一退。宝城の両手チョップをかわした脇澤がツバをはきかけ、さらに水を口に含んでから噴射とだめ押し。宝城が顔に張り手を見舞うと交互に打ちあう。宝城が前方回転式ネックブリーカー、エビ反り固め(仮)と攻め込むも、コーナーに上ったところで捕まり、倒れた状態で踏みつけるようなドロップキックを浴びた。さらにダイビングボディープレスを食らうもカウント2でブリッジ。フィッシャーマンズバスターをかわしてスピアーを決めた宝城はカミカゼ。さらにコーナー最上段からエルボードロップを放った。これをかわした脇澤がFクラッシュを狙ったが、宝城は前方回転エビ固めに切り返す。エビ固めの応酬から脇澤がミサイルキック。距離が遠すぎたため腹部で受けた宝城だったが、何とかカウント2で肩を上げる。しかし、豪快なFクラッシュでたたきつけられ3カウントを聞いた。

▼ユニット対抗戦20分1本勝負
 ○夏樹☆たいよう&安川惡斗(11分38秒/トリプルたいようちゃん☆ラ・マヒストラル)松本浩代&●須佐えり

 「川崎葛飾最強伝説プラス1」とコールされた安川が初のタッグマッチに臨む。試合前の握手で松本にウイスキーを噴射するなど、先輩相手でも相変わらずのふてぶてしさ。須佐のドロップキック連発で劣勢になると、すかさず夏樹が救出に入り、松本が夏樹の髪の毛を掴んで投げ捨て「ブサイク!」と顔面を踏みつける。すぐに立ち上がった夏樹が「ブサイク!」と張り手でやり返すも、松本は「誰がブサイクだ!」と逆ギレ。「このクソチビ!」と反撃して須佐とチェンジした。須佐がローンバトルを強いられたが、松本が2人を次々とタックルで吹っ飛ばし、クロスボディーアタックで2人まとめてなぎ倒した。安川が松本にマフラーホールドを決め、夏樹が持ち前のハイスピードと、力強い打撃で攻める。ボディーアタックで場外に吹っ飛ばされるとアイルビーバックからバックエルボー。これはバックドロップに切り返され、須佐をおぶった松本のダブルニードロップ、山折り、須佐のドロップキック連発、ダイビングフットスタンプ、飛び付き式のスイングDDTと攻め込まれた。須佐への三角飛びクロスボディーアタックで逆転すると、安川がコーナーに上り「親分! 私を使ってくださ~い!」と絶叫。夏樹は安川の両手を取ってファンタスティックフリップを狙ったが、須佐にかわされ自爆。夏樹が須佐をジャーマンで投げ捨てると、松本が夏樹&安川をまとめてバックドロップ。須佐がスイング式首固めを夏樹に決めたが、最後は夏樹がダブルアーム式フェースバスターから3回転ラ・マヒストラルで終わらせた。

★夏樹&安川のコメント

 夏樹「勝ちました! もちろん、当然の結果だよね」
 安川「世IV虎さんにご報告できる結果です」
 夏樹「結果は報告できるけどさ、全然使えないよね」
 安川「すみません。お役に立てませんでした。すみませんでした。次、次、決めて見せます」
 夏樹「とにかく連係らしいことがひとつも出せなかったし、やろうとしても全部切り返されるわ、自爆するわ、邪魔なところにいるわ。ダメですね。パシリからやってもらってるけど、もう一回ね。まだまだ足りないから。鍛え直します。世IVちゃんの反対を押し切って入れたんだから頼むよ」
 安川「はい。リベンジさせてください。すみませんでした」

▼STARDOM PASSION INJECTION2012~情熱注入~(2)30分1本勝負
 高橋奈苗(11分37秒/冷蔵庫爆弾→片エビ固め)翔月なつみ

 情熱注入シリーズ第2戦はPLANET入りした翔月。ゴングと同時にロックアップ。張り手を浴び、弾き返されても向かっていき、フライングメイヤーからアームドラッグの投げ合い。奈苗のヘッドロックをすぐに外してにらみ合う。串刺しボディーアタックを連続で浴び、吊り天井、カベルナリアと攻め込まれても、逆エビ固めは体を捻って決めさせず張り手を見舞い、得意の蹴りを見舞っていく。奈苗を倒すことはできず、またもヘッドロックに捕まるも、エルボーとローキックを交互に放って反撃。カナディアンバックブリーカーを切り返し、ショルダータックル3連発を浴びた。卍固めを決めたが、カナディアンバックブリーカーの体勢からストマックバスターに落とされ、ジャンピングボディープレスを浴びる。それでも冷蔵庫爆弾はかわしてソバット、宍・龍華翔を決め、延髄斬りをかわしてダイビングニードロップを落とすと、変形のマヒストラルで3カウントを迫った。しかし、カサドーラをバックドロップに切り返され、エルボードロップを食らうと、最後は「行くぞ、名古屋!」と叫んでからの冷蔵庫爆弾で沈んだ。

★奈苗のコメント

 「翔月ってデビューから3戦目? デビュー戦が特にそうだったんだけど、相手の攻撃をかわした所から攻撃するっていう、少林寺拳法の特徴らしいんですけど、待ってる印象があって、自分からガンガン仕掛ける情熱ってないのかなって、根性あるのかなって、雲をつかむような気持ちでリングに上がったんですけど、もしやって来なければ秒殺するくらいの気持ちでした。結構、骨のある子だなっていうのが感想です。私があの子に伝えたい気持ちは試合に込めたつもりなので。格好だけじゃ相手を倒すことはできないし、勝ちを狙ってどういう道のりを来て、どういう試合を描いて、お客さんに見せるか。いろんなものが詰まっているのが試合だと思うので、ここから私の届けたパッションをどう活かしてくれるのか。楽しみになりました。(次戦の惡斗は?)巷では結構おもしろいっていう評価をもらってるみたいですけど、自分の中ではプロレスと、今までやってきた女優というものがリンクしているようには見えないので。スターダムっていろんな人生が集まっていて、ゆずポンだったらグラビアアイドルで、その人生をプロレスにつなげることができたから活躍できた。世IV虎なら元ヤンキーでスタイルを確立した。惡斗はその流れに乗ろうとしてるのか何なのか。自分は赤いベルト(の防衛戦)が決まって、いろんな課題を課しているので。チャラチャラやってるヤツには付き合っていられない。惡斗がキャラだけなのか、根性がすわっているのか。戦うのが楽しみでもありますね。なめたマネしたら久々に怖い高橋奈苗が出るかも知れないですね。(初の名古屋は?)たくさんのお客さんに来ていただいてありがたいなって思いますけど、いつもは新木場でしかなかなかできないので、こうやってスターダムのプロレスを全国に届けられるようになって、女子プロレスを日本中、世界に届けられるようになるのが目標のひとつなので、名古屋のみなさんに楽しめてもらえたら嬉しいですけど、自分たちにとってもすごく勉強になりました」

★翔月のコメント

 「前回の宝城選手との戦いを見ていて、ラリアットとか張り手とか、勢いがすごかったので、試合で気迫負けはできないなって思っていました。でも、大きい体から繰り出される一発一発が大きくて、私も右アゴをやってしまいました…。情熱はすごく受け取りました。まだ3試合しかしてませんが、一番パッションを出したと思います。(今後は?)今まではカッコイイスタイルを目指して、気迫とかも自分の中でワーって言えないところがあったんですけど、今後はそんなことは考えず叫びまくって、蹴りをもっと極めていきたいです。今日は反省点がいっぱいあったので、攻めまくって飛ばしていきたいと思います」

▼ユニット対抗戦30分1本勝負
 愛川ゆず季&○美闘陽子&鹿島沙希(15分32秒/ドールB→エビ固め)紫雷イオ&星輝ありさ&●岩谷麻優

 PLANETはこの日も3人でダンスを披露。「私たちの方が華がある」というBY軍はポーズを決めて見せた。岩谷と鹿島で試合開始。星輝vs美闘に続き、イオと愛川の大将戦。一進一退の攻防を見せる。愛川が鹿島にタッチすると、PLANETが鹿島にトリプル攻撃。鹿島がローンバトルを強いられ、イオ、岩谷、星輝とかわるがわる痛めつけられた。イオのジャーマンを前方回転エビ固めに切り返した鹿島はフェースクラッシャーでようやく反撃。チェンジした美闘が女-AMA-の2人をまとめてブレーンバスターで投げ捨て、愛川とのBY砲ダブル攻撃。鹿島がイオにクリストを決めると、美闘が岩谷に逆片エビ固め、愛川が星輝にSTFを同時に極めた。鹿島が星輝にフェースクラッシャーから三角絞め、愛川がコーナー下に座らせて胸元へのローキック連発、ゆずポンスタナーで攻め立てるも、YKブルーは先に放ったミドルキックで阻止され、3人合体のダブルアーム式フェースバスターでたたきつけられる。さらに岩谷がダブルリストアームサルトを決めたが、愛川の強烈なYKブルー1発で形勢逆転。美闘のドロップキックを浴び、コーナー上で美闘のハイキックで蹴り落とされた岩谷だったが、トップロープを下げて美闘を場外に落とすと3人めがけてプランチャ。岩谷のヒジで鹿島が額を切り、顔を真っ赤に染めてしまった。終盤、星輝のブラジリアンキックがイオに誤爆すると、美闘が岩谷の首元にトラースキック。さらに美闘&鹿島が愛川を抱えて合体ゆずポンキック。最後は美闘がカウンターで岩谷にハイキックを決めて3カウントを奪取した。

 美闘がマイクを持ち「やったー! BY勝ちました! 初の名古屋で勝利できてよかったです。今日を機に名古屋でも試合をいっぱいしたいと思っているので、その時はまた応援よろしくおねがいします」と喜び、愛川も「名古屋のみなさん、こんにちわ。BY、初名古屋で勝ちましたね。陽子ちゃんの蹴りはどうでしたか? スターダム楽しめましたか? スターダムは軍団がどんどん大きくなりまして、私たちも軍団名も考えているので、近々発表したいと思います」と名古屋のファンに挨拶。最後は美闘が音頭をとり「いまを信じて、明日に輝け、We are スターダム!」で締めた。

★BY軍のコメント

 美闘「やった!」
 愛川「いいスタートが切れたんじゃないかなって思うんですけど。嬉しいね」
 美闘「嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです」
 愛川「鹿島沙希ちゃんが流血してしまったんですけど、勝ちは勝ち。笑顔で終わることができたのでよかったと思います」
 美闘「昼に味噌おでんを食べたおかげですかね」
 愛川「若さと元気だけじゃかなわないんだと、PLANETとは違う試合をその辺りで見せていきたいと思います」
 応急処置を終えた鹿島がインタビュールームへ。
 愛川「沙希ちゃんは初のメインで最後までちゃんと戦ってくれたので。すごく痛かったと思いますが、戦い抜いたのはすごいなって思います」
 鹿島「勝った瞬間は覚えているので、初メインで勝利。すごく嬉しかったです」

★PLANETのコメント

 イオ「悔しいです。負けたのも悔しいですけど、自分が悔しかったのはチームワークを大事にしているだけに、相打ちしてしまったことですね。まだ2回目なんで、まだまだ油断しちゃダメだなって思いました。味方で頼もしいだけに、食らうと大変でした」
 星輝「すみません…」
 岩谷「BYって言ったら蹴りじゃないですか。気を付けていたんですけど、防御ができなかった。相手の動きを読み切れなかったので、そこが悔しいです。気持ち的には(フォールを)返そうっていうのがあったんですけど」
 星輝「最後いけると思ったんですよ」
 岩谷「初めて場外に飛んだりしたんですけど」
 星輝「今日の麻優ちゃんはガーって攻められて、今日みたいにいければ、麻優ちゃんもまた勝てると思うんで、私もサポート、みんなでサポートして、麻優ちゃんの勝利も、自分の勝利もつかんでいきたいです」

 PLANET白星発進! デビュー惡斗ははるか下すもユニット入りは…

スターダムSeason5『NEW YEAR STARS2012』
◆2月5日(日)東京・新木場1st RING(12:00)
観衆420人(超満員札止め)

▼オープニング

 いつものようにKちゃんパンダがオープニングダンスを披露。そこに風香GMが登場してダンスに加わる。踊り終えたGMがマイクを持つ。「今日は寒い中、たくさんのご来場ありがとうございます。デビューラッシュの最後、安川惡斗の効果なのか、今日は旗揚げ戦以来の札止めということでありがとうございます。これでスターダムは2歩目に踏み出したいと思います。よろしくお願いします」。

 続いて練習中のケガで今大会を欠場する世IV虎が、左腕を吊った状態で登場。「こんにちは。世IV虎、18歳です。この度練習中のケガで今大会を欠場することになってしまいましたが、さっさと治してまたリングの上で大暴れするので忘れないでください(苦笑)。そこんとこ世露IV苦」と挨拶した。

▼安川惡斗デビュー戦15分1本勝負
 安川惡斗(10分44秒/惡トーン→片エビ固め)はるか悠梨

 昨年12・25新木場大会から1人ずつデビューしてきた三期生だが、今大会で最後の1人、安川惡斗がデビュー戦を行う。ヒール志望でアイドルレスラーを叩き潰すと宣言していた惡斗のデビュー戦の相手は、自称アイドルレスラーのはるか悠梨。同じ三期生ながら、1カ月以上早くデビューしているはるかとしては絶対に負けたくない試合だ。一方、三期生のトリを任された惡斗は一体どんな試合をするのか注目だ。

 はるかは花道で側転してからリングイン。続いて惡斗はウイスキーボトルを手に入場。グビグビとラッパ飲みする惡斗に大きな声援が飛び、名前がコールされると黒、白、赤の紙テープが大量に飛んだ。「お願いします」と握手を求めていったはるかに、惡斗は予想に反して素直に応じる。しかし次の瞬間、口に含んでいた酒を吹きかけていった。

 ゴングが鳴ると、まずは腕の取り合いに。ハンマーロックに捕らえていった惡斗だが、ロープを掴んで1回転して切り返したはるかは、「負けるか!」と叫びながらヘッドロックに捕らえていく。フロントネックロックで絞め上げていったはるかだが、うまく首を抜いたあくとは腕固めに捕らえる。さらに指を掴んで捻り上げた惡斗だが、はるかもキャメルクラッチを返すと「私のほうが先にデビューしてんだよ!」と叫ぶ。だが、髪の毛を掴んで押し倒していった惡斗は、ショルダーアームブリーカー。はるかも2回目のアームブリーカーを、惡斗の髪の毛を掴んで阻止すると「ふざけるな!」とエルボーを叩き込む。惡斗もエルボーで応戦し、渾身のエルボーでダウンを奪うが、はるかもすぐさま「調子に乗るな!」とエルボーでなぎ倒す。踏みつけからドロップキックを放った惡斗だが、かわしたはるかは逆に串刺しドロップキック。しかし惡斗は串刺しドロップキック3連発を返すと、豪快なボディスラム。5分が経過し、逆片エビ固めに捕らえていった惡斗だが、はるかは悲鳴をあげながらも何とかロープに逃れる。なかなか技を離さない惡斗は、ロープを掴むはるかを踏みつけるが、はるかもカニ挟みで倒すと鎌固めを決めていく。さらにボディスラムを狙うが、これは踏ん張った惡斗が逆に投げようとする。しかし体重をかけて押し潰したはるかは、続いて逆さ押さえ込みへ。カウント2で返した惡斗を変型のビクトル投げから腕十字に捕らえたはるかだが、惡斗はロープに脱出。突進してきたはるかをフロントネックロックに捕らえた惡斗は、そのままスイングしてブン投げる。「これで終わりだー!」と叫んだ惡斗は肩口にはるかを抱え上げると、「ACTスペシャル!」と叫んでからアバランシュホールドで叩き付ける。これもカウント2で返したはるかだが、コーナー2段目に登った惡斗。しかし逆立ちして決定ってはるかは、惡斗の腕を掴んで投げ落とすと、そこからマック(=人工衛星ヘッドシザース→スクールボーイ)を決める。しかしエルボーで向かっていったところを、再びフロントネックロックに捕らえた惡斗は、リング中央で胴絞め式に移行。グッタリとして落ちたと判断した惡斗はカバーするが、カウント2で自らはるかの肩を上げてカウントを止めると、コーナー2段目に登っていき眼帯を外してから惡トーン(=ローリングセントーン)を投下して3カウントを奪った。

 デビュー戦を白星で飾った惡斗。一方、1カ月以上早くデビューしながら絶対に負けたくない相手に負けてしまったはるかは、試合後も悔しさから惡斗に殴りかかるが、惡斗は無視して引き揚げていく。両者のライバルストーリーは今後、さらに激しくなっていきそうだ。

★惡斗のコメント

 「どうだ! 気合で勝ちましたよ! やっぱり、1カ月先にデビューしてたことはあると思うけど、気合い勝ちだね、これは。私勝ちだ! この調子で、他の3期生、2期生、1期生を倒していきますけど、もっと強くなりたいです。カワカツ入りてぇ! アピール一生懸命しようと思います。奈苗さんを、いつか倒すための力が欲しい。以上です」
 ――3期生の中で一番最後のデビューだったがプレッシャーは?
 「緊張ですか? ただワクワクしてただけですよ。次、早く次の自分の番がいつくるか、いつくるかってそればかりでした。はるかがデビューして、カイリ、なつみってやっぱ取り残された感は確かにあったけど、緊張と言うよりも次は私、あと2個で、あと1個で私だって。リングの上は楽しいですね。そんな感じでしたね」
 ――戦前にははるかとブログなどでも厳しいやりとりがあったようだが?
 「そうですね、こんだけ口だけ、自分は煽るのが元々好きで、っていうか自分はピンチはチャンス。その反対は逆にピンチだっていうのが私の、8年間通した女優人生のものなんで。自分でいかにハードルを上げるか、高く高くそればっかり考えて、自分が煽っていた部分たくさんありました。だから、こんだけ煽っておいて特に互角なはるか、同期でスピードは負けてるかもしれないけど、タッパや大きさでは勝てている。力もたぶん勝っているはるかに。これで負けたら私最悪だって。だからもう、煽ってましたね、自分自身を。はるか自身も煽ってました。はるかを煽って自分を煽って、いかにはるかが、はるかが軽く負けたら泣きそう、負けたら泣きそうっていっぱいブログに書いてたり、コラムってたりとかしていて、それがイラッとして煽ったんですけど、はるかがブチギレてくれて。はるかはあまりキレないタイプなんですけど、キレた時にやった、これでデビュー戦あいつも負ける気しないでくるだろうし、じゃあ私も負けない。相手の100%で戦って勝てるのが一番なんで。100%のはるかに勝てて本当に良かったです。やべっ、普通のコメント言っちゃった。いやほんとに嬉しい」

▼20分1本勝負
 脇澤美穂(9分22秒/Fクラッシュ→体固め)翔月なつみ

 翔月から握手を求めていき、脇澤も両手で応じてから試合開始。ロックアップから脇澤が大きな声と共にロープまで押し込んでいく。翔月の胸板を両手で叩いてから脇澤が離れると、翔月は力比べを要求。脇澤が応じたところで腕を取って捻り上げた翔月は、回転して切り返そうとする脇澤と共に回転してそれを許さない。フライングメイヤーで投げてスリーパーに捕らえた翔月だが、脇澤もフロントネックロックに切り返す。翔月もフロントネックロックで切り返すが、腕を取った脇澤は手に噛みついてからバックを取る。後方のコーナーに押し込んでいって脱出した翔月は、回転してのクロスフェースに捕らえる。ロープに逃れた脇澤、突進してくる翔月をエルボーでなぎ倒すとマウントエルボーを連打。「翔月ー! よくもやったなぁー!」と絶叫した脇澤はヘアホイップ2連発から、キャメルクラッチに捕らえると、1人ミホカヨポーズ。さらに反則カウント4まで翔月の髪の毛を掴んで引っ張り上げ、さらに鼻フック攻撃。束ねていた髪が解けてしまった翔月は、髪を振り乱してエルボーで向かっていくが、脇澤はカウンターの唾霧攻撃。しかしモンキーフリップで投げていった翔月は、宍・龍華翔を決める。後ろ回し蹴りをかわした脇澤はバックを取るが、踏ん張った翔月はロープに脱出。すると翔月はロープに飛ばすと見せかけて卍固めに捕らえる。強引にパワーで逃れた脇澤は、突きを放ってくる翔月を張り手でなぎ倒すと、ハーフダウンの翔月にドロップキック2連発。そこから全女流の押さえ込みで翔月のスタミナを奪う。そこから脇澤はFクラッシュを狙うが、翔月は脱出して後ろ回し蹴り。ヒザをついた脇澤をトラースキックで倒すと、ダイビング・ニードロップを投下。続く丸め込みはロープが近く、脇澤はすぐに脱出。ならばとカサドーラを狙った翔月を押し潰していった脇澤は、ドロップキックからのミサイルキックで追い込むと、今度こそFクラッシュを決めて3カウントを奪った。

▼スターダム3WAYマッチ20分1本勝負
 夏樹☆たいよう(11分3秒/たいようちゃん☆ボム)鹿島沙希
※もう1人は美闘陽子。

 夏樹のセコンドには特攻服を羽織り、団旗を持った世IV虎がつく。その世IV虎を美闘が睨みつける。

 同じユニットの美闘と鹿島が握手を交わすと、そこに夏樹が襲いかかっていって試合開始。夏樹と鹿島がやり合っている横で美闘はリング下の世IV虎と小競り合い。その隙を突いて夏樹は美闘と鹿島の同士討ちを狙うが、間一髪で回避。しかし3者入り乱れての丸め込みの応酬から、どさくさに紛れて鹿島との合体攻撃を美闘に決めた夏樹。だが、美闘と鹿島も連係攻撃を決めると、同時に腕固めを決めて「BYフォ~!」と決めポーズ。さらに鹿島がしじみを決めたところに美闘が蹴りで加勢し、さらにフェースロックに捕らえる。だが、夏樹は鹿島の足に噛みついて脱出。怒った鹿島がドロップキックを叩き込むと、美闘と2人がかりでストンピング。だが、夏樹は鹿島も腕を取ってコーナーに駆け上げると、美闘にドロップキック。さらに美闘のドロップキックをかわして鹿島に誤爆させると、美闘の蹴りのコンビネーションもかわし、張り手を叩き込む。だが、美闘は脳天にチョップを振り下ろすと、ランニングロー。さらに夏樹をコーナー二段目にセットして蹴っていくと、そこに鹿島がフットスタンプ。そこから美闘と鹿島は連続でフットスタンプを落としていくが、足を掴んで倒した夏樹は逆に美闘にフットスタンプを落として場外に追いやる。その間に鹿島がアームドラッグで投げてから回転しながら夏樹を幻惑。しかし鹿島を捕らえた夏樹はモンキーフリップで投げてからネッククランチに捕らえる。そこに美闘が戻ってきて夏樹をスリーパーに捕らえるが、夏樹は鹿島の髪の毛を掴んで踏ん張る。スリーパーを決められた夏樹だが、突進してきた鹿島を両足で捕まえると、そのまま美闘と一緒にヘッドシザースで投げていく。だが、美闘は夏樹を逆片エビ固めに捕らえる。リングサイドから「親分! 親分!」と檄を飛ばす世IV虎。美闘はその世IV虎を一喝すると、コーナーに登っていく。しかし鹿島を振り払った夏樹はコーナーに駆け上っていって美闘を雪崩式アームドラッグで投げると、イグチボムで叩き付ける。そこに鹿島が飛び付いていってフェースバスターで叩き付けてから変型のソル・ナシエンテへ。さらにコーナーからダイブしてフェースクラッシャーで叩き付けるが、美闘がカウント2でカット。その美闘がハイキックから側頭部にドロップキックを叩き込むと、今度は鹿島がカット。鹿島はしじみで夏樹をカウント3寸前まで追い込むと、美闘と合体攻撃。しかし夏樹も美闘のミサイルキックをかわして鹿島に誤爆させると、ブレーンバスターを狙った美闘をフロントネックロックに捕らえる。しかし美闘はそこからブレーンバスターでぶっこ抜いて投げていく。10分が経過してハイキックを叩き込んで夏樹をカウント3寸前まで追い詰めた美闘は、コーナーに登るとするが、世IV虎がエプロンまで登ってきて美闘とやり合う。その隙をついて夏樹が美闘を場外に叩き落とすと、突進してきた鹿島をたいようちゃん☆ボムで切り返した夏樹が3カウントを奪った。

 欠場しながらも鉄の連係で親分の勝利に貢献した世IV虎。納得いかない美闘は世IV虎を睨み付けるが、世IV虎は「オイ、美闘、そして鹿島沙希。お前ら無駄なサークル作ってこのザマかよ。親分は1人で十分ですよね、こんな雑魚2人」と言い放つ。美闘も「テメー、何もしてねぇだろ、今日!」と言い返すが、世IV虎は「こんな雑魚に負けるはずないって自分は信じていたので。これからも川崎葛飾最強伝説、2人で頑張っていきましょう」と美闘を無視した。

 夏樹は「世IV虎の言う通り、最近ユニットが増えてごちゃごちゃやってるけど、うちらは2人で十分だよね。…と思ったんだけど、雑用係っていうのも必要かな」と言い出す。そこに惡斗が入ってきて「自分、お二人に憧れているんです! 川崎葛飾に入れてください! ぜひカワカツ…三期生のプロテストの前から憧れていたんで、ぜひ入れてください!」と、かなり緊張しながらカワカツ入りを志願。それを聞いた夏樹が「デビュー戦から結果も出したし、女優をずっとやっていて下積みも長くて根性もありそうだし、子分なら入れてやってもいいんじゃない?」と惡斗のカワカツ入りを認めるような態度を見せる。だが、世IV虎は「親分! ちょっと待って下さい。コイツ相当勘違いしてますよ。ヒールっていうけど、うちら元々アイドルタッグだし。お前空気読めなそうだし、奈苗軍団のほうが合っていると思うけど」と惡斗のカワカツ入りに否定的。すると夏樹が「よしちゃん、これ以上奈苗軍団のメンバーが増えてもうっとうしくなるだけだし。世IV虎にも子分ができると思えばいいじゃん」と世IV虎を説得。世IV虎は「親分の言うことは聞きますけど、うちは認めません! うちを認めさせたかったら、それくらいの試合をして認めさせてください」と、ひとまず夏樹が言うなら従うが、あくまでも惡斗をカワカツの一員としては認めないと主張。そんな世IV虎に惡斗が「どんどんぶっ潰していって認めてもらえるようにします。その前に世IV虎姉さん、お体を治してください。いつかタッグを組んでもらえるように、よろしくお願いします!」と懇願。最後は夏樹が納得いかない様子の世IV虎をなだめながら、惡斗を含めた3人でポーズを決めて記念撮影に応じた。

★夏樹&世IV虎&惡斗のコメント

 夏樹「勝ったぜ対抗戦!」
 世IV虎「さすが親分! もうね、あんな雑魚二人ほんと一人で十分でしたね」
 夏樹「ほんとね、世IV虎の出る幕もなかった。ほんとね、今日は大事をとってね、休憩しといてよかったよ」
 世IV虎「大事ですからね」
 夏樹「なんなの、偽アイドルユニットにはね、負けないから。うちらのほうが」
 世IV虎「本家ですから本家」
 夏樹「本家アイドルだからね。本家アイドルはいいの?」
 惡斗「え? あ、いや、あの、ちょっと、あぁ、なんにも。はい、自分の中で、処理しときます」
 世IV虎「親分その前に、何認めてるん。うちら二人でやっていきましょうねって、さっき言ったばかりじゃないですか」
 夏樹「そう、そう思ったんだけど、やっぱさ、人手が必要かなって思って。うちらがやってくには」
 世IV虎「二人入れば十分ですよ」
 夏樹「だってさ、今までよしちゃん一人で子分大変だったじゃん。世IVちゃんにも子分必要かなって思って。パシリでもいいじゃん」
 惡斗「はい」
 夏樹「はいって言ってるし(笑)」
 惡斗「親分、世IV虎姉さん、自分、パシリから始めるんで、そのうち認めてください」
 夏樹「下積みからね」
 惡斗「下積みから」
 夏樹「下積みからやってもらって、それで認めてもらったらでいい?」
 惡斗「よろしくお願いします」
 世IV虎「親分の言う事は聞きたいところなんですけど、やっぱ自分まで認められませんね」
 夏樹「出身は?」
 惡斗「青森です」
 世IV虎「川崎葛飾青森ですよ?」
 夏樹「ちょっと遠いわ」
 世IV虎「ちょっと離れすぎますね」
 惡斗「トラブルメイカーとかそういう意味は」
 世IV虎「だいたいトラブルおこしたことあるの?」
 惡斗「トラブルは」
 夏樹「うちら素だから」
 惡斗「あぁ、はい」
 夏樹「キャラだけとかじゃないの」
 惡斗「普通に学校通ってなかったんで、そこらへんは」
 夏樹「そうなの? じゃあ一緒じゃんうちらと。なんで?」
 惡斗「保健室登校、いじめられっ子のほうなんで(苦笑)」
 夏樹「世IVも保健室いたんじゃなかった?」
 世IV虎「うちは保健室にいたけどそれは授業に出たくなかったから保健室にかくまってもらってただけで」
 夏樹「むしろ自分も保健係だったから保健室にいた」
 世IV虎「共通点まさかの! 共通点保健室!(笑)」
 惡斗「保健室で!(満面の笑みで)」
 夏樹「いいかもしれないチーム保健室」
 惡斗「自分教室行くとボコボコにされてたんで、大丈夫です。保健室登校です」
 世IV虎「色々向いてないよお前」
 夏樹「向いてないわ(苦笑)ほんとにイチからやったほうがいいよ」
 惡斗「イチから、叩きこんでください」
 夏樹「まあ根性だけはだからありそうだから」
 惡斗「よろしくお願いします」

★美闘&鹿島のコメント

 ――急遽カード変更になったが?
 美闘「そうですね。ほんとちょこちょこ世IV虎が、試合出てないのに口出してきて本当に、イライラしてしまって、ちょっとほんとに全部、途中途中世IV虎のほうパッと気になってしまって。ちょっと自分の悪いとこ出てしまって。最後は沙希ちゃん負けてしまったんですけど、私もほんとにいいフォローもできなかったし、私が終わらせようという部分も作れなかったので。また新しく新生BY砲、これからドンドン上の方にゆずポンと一緒に上がっていきたいと、皆で上がっていきたいと思っているので、もう一回ね、皆で力あわせて頑張っていきたいと思います」
 鹿島「まずカード発表の時に、タッグの、夏樹さんにアイドルレスラーとか言われて、すごい夏樹さんにすごいむかついたと言うか、すごいなんか気持ちをぶつけていきたいと思っていたので、3WAYになっても、もうずっと自分は夏樹さんにガンガン行こうと決めていて。ガンガン、陽子ちゃんとは協力しながらも」
 美闘「え!? 途中で裏切ったよね?」
 鹿島「でも陽子ちゃんも」
 美闘「裏切ってましたよね?」
 鹿島「お互いにじゃん」
 美闘「おかしいじゃん。一緒に手組んじゃったりとかしてなんなの」
 鹿島「それ、向こうが勝手に手とか掴んでやったりしてそういう誤解とかもあったんですけど」
 美闘「掴まれたんだもんね」
 鹿島「やっぱり、自分も決めれるところは決めれなかったりとかで、結構おしい場面とかあった気がしたんですけど、そういうので決められなくてすごい悔しくて、最後に負けてしまって、すごい悔しかったです」
 ――世IV虎選手はタッグベルトを狙ってると言っていたが?
 美闘「そうですね、ほんとにあたし新人戦の時もほんとに一緒に決勝で戦おうと言い合っていたので、そこはちょっと戦えなくてほんとに悔しい部分はあったし。あとこの前の一周年、ちょっと負けてしまってほんとに今回取りに行こうと思ってたので、そこでケガを世IV虎がしてしまったので、早くケガを治してから。タッグベルト、私守る自信があるので、もう早くケガ治して早く戦いたいです」

▼KちゃんパンダSPインタビュー

 休憩明け、Kちゃんパンダと共に風香GMとキッズファイターのあずみがリング上へ。今回のインタビューコーナーのゲストは脇澤美穂。2・26新木場大会で愛川ゆず季のワンダー・オブ・スターダムに挑戦する脇澤は、いきなり「ゆずポン、ぶっ潰すぞ! …今日(愛川が)いないから」と、やや遠慮気味に雄叫びをあげる。

 続いて奈苗軍団について聞かれると「別に誘われたわけじゃないんで、どっちでもいいんですけど、強くなりたいんで強くなれるなら奈苗軍団でも」と、一応奈苗軍団の一員であることを承諾。するとあずみが約10年前の脇澤が表紙になった専門誌を持ち出して「ワッキー、この頃カワイイよね」と爆弾発言。さらに風香GMが「奈苗さんとはそんなに仲いいんですか?」と核心を突くような質問をぶつける。「キッスの世界のときは1回で私は辞退させてもらったんですけど、スターダムに入ってからは仲がいいですよ。でも奈苗軍団はだらしないんですよ。はるか悠梨の影響を受けて、奈苗さんも最近だらしないんですよ」と不満を吐露する。「前回大ウケだったネタがあるじゃないですか」とムチャぶりされると、脇澤は「風香さんがやってくださいよ」と返すも、あずみが「2人で仲良くやればいいじゃん」と突っ込む。そこで2人揃って「納豆ねばねばネバーランド!」という本人曰く“鉄板ネタ”を振り付きで披露したが、観客の反応はイマイチ…。

 最後に脇澤は「2012年はワッキーの年にしたいと思います! 26日はゆずポンに勝って私が黄色を独占します!」と力強く宣言してインタビューコーナーを締めくくった。

▼STARDOM PASSION INJECTION2012~情熱注入~(1)30分1本勝負
 高橋奈苗(12分1秒/冷蔵庫爆弾→片エビ固め)宝城カイリ

 宝箱を手に入場した宝城は、リング上でその宝箱を開けてリボンを巻かれた生魚を取り出し、リングサイドの観客にプレゼント。そして宝城が握手を求めていくと、お互いに「お願いします!」と大声で叫びながらガッチリ握手をかわした。

 ゴングと同時にショルダータックルで突っ込んでいった奈苗は、タックルの連発からジャンピングボディプレス。これをかわした宝城は前方回転ネックブリーカーからマウントエルボーを連打。さらにスリーパーに捕らえていく。そこからダイヤル固めで回していった宝城は、再びスリーパーへ。しかしそのまま宝城をオンブするように立ち上がった奈苗は、コーナーに叩き付けて脱出すると、宝城の胸板にチョップを連打。しかし体勢を入れ替えた宝城もチョップの連打をお返し。奈苗もドロップキックを返すと、カナディアンバックブリーカーで担ぎ上げてからコーナーに叩き付けて逆さ吊りにしてのコーナースプラッシュ。そこから足4の字固めに捕らえると、宝城も張り手を見舞っていくが、奈苗はより一層足に力を入れて絞め上げる。どうにかロープに逃れた宝城だが、奈苗はなおも宝城の左足にヒップドロップ。そしてロープに押し付けてエルボーを連打してから突進するが、宝城はうまく場外に叩き落とす。そこから場外に追いかけていった宝城だが、先にリングに戻った奈苗はエプロンの宝城にエルボー。トップロープへのスタンガンから奈苗を場外に引きずり出した宝城だが、奈苗はエルボーを叩き込みながら宝城を場外で引きずり回すと、花道に上げてさらにエルボーを連打。そこからロープにはり付けると、花道ダッシュラリアットを叩き込む。リングに戻った奈苗はブレーンバスターの体勢からスタナーで叩き付けるが、宝城も首固めで丸め込むと、カウント2で返した奈苗にエルボーを打ち込んでいく。「来いや!」と敢えて宝城の攻撃を受け止めた奈苗は張り手をお見舞い。そこにスピアーを放っていった宝城だが、正面から受け止めた奈苗はニーリフトで突き上げる。だが、奈苗の張り手を手へのエルボーで迎撃した宝城。奈苗も自らの頬を張って気合いを入れてから張り手を叩き込むが、宝城は今度こそスピアーを叩き込むと、マウントエルボーから弓矢固めへ。10分が経過し、エビ反り固め(仮)に捕らえた宝城だが、「重い~」と叫ぶように体が大きくて重たい奈苗には完全には決められない。ならばと串刺し攻撃を狙った宝城だが、奈苗はエルボーで迎撃するとショートレンジラリアットを叩き込む。さらに冷蔵庫爆弾を投下するが、これを買わした'宝城は胸を真っ赤にしながらもマウントエルボーを打ち下ろしていく。そこからコーナーに登っていった宝城だが、立ち上がった奈苗は追いかけていくと、雪崩式ブレーンバスターで投げていく。カウント2で返した宝城だが、奈苗はトップコーナーから冷蔵庫爆弾を投下して3カウントを奪った。

 同じBY軍の美闘と鹿島が宝城を介抱していると、奈苗は宝城の腕を掴んで引き起こして声をかける。そして宝城の腕を上げて健闘を称えた。四方に一礼した宝城だが、頬を抑えながらリングを降りると、鹿島の肩に担がれフラフラになりながら退場していった。

★奈苗のコメント

 「今年も情熱注入シリーズが始まって、自分の中のテーマとしては、3月20日後楽園でタイトルマッチが決まっているので、そこに向けて、より妥協しない高橋奈苗というものを創り上げていきたいし、自分自身で苦手としているところとかもあるので。弱点になっちゃうので言わないですけど、そういうところも課題にして、この戦いをやっていきたいなと思っていて。ただの新人の踏み台になるつもりも無いですし、3期生の中で気持ちはね、しっかりしていると思われる宝城カイリが初戦の相手で、壁は高いんだぞというのは本人が一番わかったと思うんですけど。根性だけはあったと思うんで、根性に磨きをかけて、心から身体を作って、気持ちを作って、技を磨いて、これからスターダムで輝いていってほしいなと思います。でも誰にもベルトは譲らないし、私が一番このリングで輝いていきたいなと思ってます」

★宝城のコメント

 「自分はゴングが鳴ってから自分から攻めていこうと思っていたんですけど、それを読んでいたのか奈苗さんがいきなりタックルで攻められて、そこからちょっとペースをもっていかれたんですけど、なんとか気迫とエルボー、自信があるエルボーでは負けたくないと思って、その辺を頑張ったつもりなんですけど。ん~やっぱり一つ一つの打撃とか攻撃とかが奈苗さんはほんとに強くて、少しづつ少しづつダメージを食らわされて、最後には動けなくなってしまいました」
 ――チョップを受けた感想は?
 「今まで食らったことのない感覚。なんか、すごく弾けるような。冷たくなって、そのあとブワーって赤くなってきたんですけど、全然違いますね、迫力と威力が。びっくりしました。痛みとかはあったんですけど、怖いとかはないですね。思いっきりぶつかっていけました」
 ――情熱注入を終えて、今後BY砲としていくが?
 「今回の試合では反省点として自分の技を出しきれなかったというか、まだ自分が持ってる技がいくつかあったんですけど、それを全部封じられてしまったり、体力がないせいで出せなかったりしたんで、これからちょっと体力をつけたり、ウエイトとかトレーニングで筋力しっかりつけて、もっと打撃に力をつけるっていうのと、技を最後のほうでちゃんと決めれるように。体力をつけるっていうのと、あと自分は打撃系があるので、スピードがあったほうが決まりやすいし、スピアーもそうだと思うので、ロープワークとかスピードをもっと高められるように頑張ります」
 ――入場時の生魚は?
 「あれは、本日の獲物です」
 ――自分で釣った?
 「はい。獲って来ました」
 ――毎回獲って来たものを?
 「そうですね、宝箱はまあ毎回使おうと思うんですけど、何が入ってるかはお楽しみ。これからも、楽しみにしていただきたいなと思います。自分の大切な宝物を入れてるので、ぜひ挙手をして、手をあげてくれた人にあげるので、私の気持ちをもらってください!」

▼ユニット対抗戦30分1本勝負
 ○紫雷イオ&星輝ありさ&岩谷麻優(14分23秒/マヒカ・デ・イオ)松本浩代&ケリー・スケーター&●須佐えり

 PLANETは花道で3人並んで踊り始めると、そのままリング上でも見事に3人揃ったダンスを披露。それを見た観客から「松本もやれ!」という声が飛び、思わず苦笑いした松本だが「勝ったらやるぞ~」と叫んでみせた。PLANETの3人は名前がコールされると、バレンタインチョコレートを観客に投げてプレゼント。

 岩谷と須佐の先発で試合が始まると、いきなり須佐がドロップキック4連発。岩谷もカウンターの払い腰で投げ、エルボー合戦を挑んでいく。奈苗軍団入りして結果を残したい須佐は気合いの入ったランニングエルボーで岩谷をなぎ倒す。続いて星輝とケリーがリングイン。星輝が丸め込んでいくが、キックアウトしたケリーがドロップキックを打っていくと、星輝もドロップキックの相打ちに持ち込む。そしてイオと松本がリングイン。力比べを要求したイオに応じていった松本は、パワーでイオをねじ伏せる。しかしハンマーロックで切り返したイオ。そこからエルボーを打っていくが、松本は威嚇しながら受け止めるとショルダータックルでなぎ倒す。イオもすぐさま立ち上がると、エプロンからスワンダイブ式回転エビ固めで丸め込んでからドロップキックで松本を場外に追いやり、場外に飛ぶと見せかけてロープの間を1回転するフェイント。松本がリングに戻ってきたところに、岩谷と一緒に襲いかかったイオはダブルのフライング・クロスチョップ。さらに倒れた松本の背中に星輝が乗っかって3人でPLANETポーズ。そこから星輝がランニングローを叩き込むと、イオがチンロックに捕らえるが松本は指に噛みついていた。

 サーフボードストレッチに捕らえたイオは反転しようとする松本に対し、それをさせずに防御してからドロップキック。タッチを受けた岩谷はジャンピングネックブリーカーからスリングブレイド。そこに星輝とイオが入ってきて3人がかりで攻撃しようとするが、松本はクロスボディで3人まとめてなぎ倒すと、「このクソガキが!」と岩谷の髪の毛を掴んで投げ飛ばす。続いてケリーがプロテインが入ったタンブラーで岩谷を殴打していくと、須佐がカサドーラからの女子高生固め! なぜか松本とケリーも後ろで女子高生ポーズ! 岩谷を軽々と肩口に抱え上げたケリーはコーナーに叩き付けてから、腕を取ってロープの上に上がっていくが、イオがロープを揺らして転落させる。すると逆に岩谷がケリーの上を取り、ロープに駈上って回転してからのアームドラッグ。タッチを受けた松本が星輝にエルボーで突進していくが、星輝は前蹴りで迎撃。しかし蹴り足をキャッチしてエルボーを落とした松本はバックドロップで投げてから、アルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。こてをイオがカットすると、松本はPLANETの3人をコーナーにホイップしてから突進。しかしイオと星輝がかわしてコーナースプラッシュは岩谷だけが餌食に。星輝が松本にフットスタンプを返すと、須佐が入ってきてドロップキック。さらにDDTで叩き付ける。10分が経過し、須佐は腕決め式DDTからハーフハッチで投げると、松本をホイップして星輝に叩き付ける。さらに松本が星輝とケリーを抱えたまま星輝の上にヒップドロップ。だが、星輝も須佐にハイキックを返すと、どうにかイオにタッチ。

 須佐をドロップキックで吹っ飛ばしてから619を叩き込んだイオは、スワンダイブ式ミサイルキック。松本とケリーがカットに入ると、AMAが入って来るが、松本はバックドロップで2人まとめて投げていく。さらにイオをファイアーマンキャリーで抱え上げた松本は、場外に放り投げると、「飛んでいいですか~」と叫んでから豪快なトペを発射。しかしPLANETが避けたため、須佐とケリーに誤爆させる。すかさずイオは須佐をリングに戻すと、ダブルアーム式フェースバスターからカバージョへ。これを逃れた須佐はスイング式DDTから首固めで丸め込むがカウントは2。そkに松本がミサイルキックを発射するあ、イオがかわして須佐に誤爆。そこに星輝がブラジリアンキックを叩き込むと、PLANETは3人がかりでハイジャック式フェースバスター。そこからイオが「終わり~」と叫びながらバズソーキックを叩き込むと、ラ・マヒストラルの体勢からレッグクラッチホールドで押さえ込む、マヒカ・デ・イオで3カウント。ユニット対抗戦はPLANETが初陣を飾った。

 マイクを持ったイオが「PLANET、勝ちましたー! 本当に予告通り、PLANETが勝ちを収めて、これからもずっとずっと勝ち続けてスターダムに新しい風を吹かせます! 次、名古屋でBY軍団に勝って勢いをつけていきます」と宣言すると、松本がマイクを奪い取り「勝ったら踊る! 今日は負けました。でも高橋奈苗、上がれよ! 何回も言うけど、私は奈苗軍団じゃありません。私の目標は高橋奈苗とシングルでやること。そして勝つこと! 次の後楽園、里村明衣子との対戦決まっているけど、ハッキリ言って悔しい! これだけやりたいって言ってるのにスカされて。ハッキリしろよ!」と、改めて奈苗に一騎打ちを要求。

 それを聞いてリングに上がった奈苗は「松本浩代さん熱いねぇ! パッションあるねぇ~! いまユニット対抗戦っていって始まったんだから空気読みなさいよ。私は後楽園で里村明衣子に勝って、戦いたい人はいる。松本とも2年越しの戦いをやらないといけないと思ってる。だから私が情熱注入シリーズをやっている間は奈苗軍団をまとめてよ! それがあなたの仕事です!」と松本のやる気を“パッション”と受け取り、情熱注入シリーズ中の奈苗軍団を松本に託した。しかし、当然納得いかない松本は「嫌です! 嫌です…嫌です…」と駄々をこねるが、奈苗はなぜか嬉しそうにそんな松本をなだめた。

 そんな独特の空気感を醸し出す奈苗軍団に向かって、イオが「奈苗さん、そんな井戸端会議に時間取ってる暇はないんですよ」と一喝。そして3・4のデビュー5周年記念興行を告知したイオは、その大会にはPLANETのメンバー全員が出場するということで、この日の締めのメイクをAMAに任せる。最後は愚痴り続ける松本を無視して、AMAが「スターダムの未来はPLANETです! いまを信じて、明日に輝け、We are スターダム!」と叫んで大会を締めくくった。

★イオ&星輝&岩谷のコメント

 イオ「予告通りPLANETが勝利で興行を締めさせてもらいました!」
 星輝「はい!」
 イオ「当たり前の結果っちゃ当たり前の結果だったけどね」
 星輝「そうですね! やっぱり私達の連携技、すごい綺麗だったんじゃないですか?」
 岩谷「連携は」
 星輝「あれは綺麗としかなってないと思うんですけど」
 イオ「チームワークはダントツ。ほんとに、ここが一番ですね」
 星輝「はい! そうですね!」
 岩谷「息も合いますしね」
 イオ「またなっちゃんが入って、ちょっと編成が変わった時にも違ったいい形のものが見せれると思うんで。もう4人でね、何倍もの面白さを見せていくんで、楽しみにしていてください」
 星輝&岩谷「楽しみにしていてください!」
 ――次は名古屋でBY砲と対戦だが?
 イオ「そうなんですよね、一応私たちユニットの中で対抗して意識してるのがBY軍団? のほうなんですけども、ちょっと今日の試合やってみた時に、こりゃBYも対抗意識燃やすほどの相手じゃないんじゃないかと思いましたね。今日のこの感じで行ったらBYとか私達には絶対勝てないと思います」
 星輝「そうですね、これは勝ちにいけますね」
 イオ「今日みたいな形で、綺麗にPLANETが、PLANET一色に染めますね、名古屋に関しても」
 ――イオ選手の自主興行でもPLANETが参加するが?
 イオ「そうですね。今日はPLANETと組んでやったんですけど、私の興行に関しては組めないんですけども、やっぱPLANET、AMAはAMAらしさを出してもらいたいですし、その中でもPLANETとしてのなんていうんですかね、存在意義というか、心意気を試合の中で出してほしいですし、なっちゃんもシングルなんですけども、PLANETとしての気持ちで繋がってる部分はきっとあると思うので、私の興行というので、連帯感持ちながら頑張ってくれるんじゃないかなと、期待と連帯感と楽しみな気持ちと、たくさん気持ちが入り交じってほんとに、ワクワクしています」
 星輝「イオさんが同じ、その試合のときにいなくても、やっぱ二人でもできるんだよという所も見せていきたいし、頑張りたいです」

 世IV虎が美闘下し1年前のリベンジ達成!デビュー翔月はイオ軍入り


スターダムSeason5『NEW YEAR STARS 2012~スターダム1周年記念日~』
◆1月22日(日)東京・新木場1st RING(12:00)
観衆431人(超満員札止め)

▼オープニング

 1周年記念大会を迎え、まずは1年間を振り返るVTRでスタート。プロテストや各選手のデビュー戦など、1年目の名場面が流された。続いてKちゃんパンダ、風香GMのダンスといつものオープニングへ。風香GMは「みなさん、今日は1周年大会にご来場いただきましてありがとうございます。みなさんのおかげを持ちまして、今日の日を迎えることができました。翔月なつみのデビュー戦があり、一期生にとっては選手としての1周年となります。練習もいつも以上に気合いが入っていました。私はこの半年間、すべての労力を使い、新人の育成で大変だったんですけど、こんなたくさんの方に見守られて1周年を迎えることができて嬉しく思います。2年目も初心を忘れずに頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

 続いて選手入場式が行われ、各選手がコメントした。
 翔月「本日デビューさせていただきます。第1試合ということでかなり緊張していますが、応援のほどよろしくお願いします」
 宝城「大好きなプロレスを誰よりも今年1年楽しみたいと思います」
 はるか「これからスターダムの一員として頑張っていきます」
 鹿島「今年はハイスピードに挑戦します。よろしくお願いします」
 須佐「女子高生生活ラスト2カ月、突っ走っていくぞ!」
 岩谷「今年は受けだけではなく攻めもできる選手になりたいと思います」
 星輝「今年から星輝時代をドンドン築けるように頑張ります」
 脇澤「みんなの太陽、脇澤美穂です。スターダムでもみんなを照らせるように頑張ります」
 松本「今年こそ高橋奈苗をぶっ壊すぞ!」
 イオ「スターダム1周年大会を一緒に迎えられて嬉しいです。アイ・ラブ・スターダム!」
 世IV虎「世IV虎18歳です。1周年とか関係なく美闘をぶっ潰します」
 夏樹「2年目もハイスピードで突っ走って技能賞を獲れるように頑張ります。スターダム・ナンバーワン!」 美闘「今年は私がスターダムを引っ張ります。一番輝くぞ!」
 愛川「リングのお供に愛川ゆず季、ゆずポンです。2年目もゆずポンキックで頑張ります。ゆずポ~ンキック!」
 奈苗「みなさんのおかげで2年目を迎えることができました。本当にありがとうございます。志は1年前と変わりません。目指すは一番、プロレス界で一番になります!」

▼翔月なつみデビュー戦15分1本勝負
 紫雷イオ(12分28秒/カバージョ)翔月なつみ

 翔月は道着風のコスチューム、イオも新コスチュームでリングに上がる。ロックアップで試合開始。ロープに詰めてブレイク際にエルボーを連発した翔月が右手を高くあげて挑発。応えたイオの腕を絞り、前転でかわそうとするイオと一緒に回って阻止。フロントネックロックでも絞めあげた。しかし、すぐに形勢逆転。サーフボードストレッチ、チンロックで捕まり、ロープに振られてドロップキックを浴びる。ボディースラム連発、その場飛びムーンサルトプレスと劣勢が続いた。エルボーで反撃し、モンキーフリップ、卍固めを決め、突き、掌底、小手投げのコンビネーション「宍・龍華翔」を決めたが、ダイビングニードロップはかわされてしまいクロスフェースに捕まる。それでも突き、掌底、側刀、トラースキックの別バージョンの「宍・龍華翔」を決めると、四つん這いのイオにコーナー2段目からニードロップを落とす。しかし、アッパー掌底から再びクロスフェースに捕まり、619、ダブルアーム式フェースバスターからキャメルクラッチでギブアップした。

 イオがマイク。「どうでしたか、みなさん。翔月なつみ選手、頑張ったんじゃないかなって思います。スターダムは本当に次々と素晴らしい選手がデビューしていて本当にいいですね。翔月さん、今日はどうもありがとうございました。デビューおめでとうございます。翔月さん、私は女-AMA-と合体して新しくユニットが始動しているんですけど、そこに一緒に入ってスターダムの未来を作っていきませんか?」。リング下から宝城カイリが「(BYで)自分と一緒にやろう」と声をかける。翔月は「自分は最初からホウちゃんと組みたいと思って…いたんですけど、デビューしたばかりで、イオさんの凄さが分かって、学ぶことが多いと思うので、ホウちゃんとはライバルでやっていきたいと思います。イオさん、お願いします」とイオの誘いに応え、握手をかわした。イオは「本当にありがとう。ライバル同士で切磋琢磨するのはいいことだと思います。翔月さん、若さ溢れるユニットへようこそ。ていうか、このユニットの中だと翔月さんが一番年上なんですよ。ということで、逆によろしくお願いします」と喜んだ。

★イオ、翔月のコメント

 翔月「無我夢中で攻めて行ったんですけど、やっぱりイオさんはうまくて、空中殺法の技もそんなにもらってないのに、さすがイオさんだなって。腰が痛いのを知ってか知らずか腰攻めがきつくて…。でも、楽しかったです」
 イオ「予備知識はなかったんですけど、予備知識があっても変わった返し方で面食らいましたね。はじめからコスチュームとか出で立ちとか雰囲気を見てて、わかりやすい華はないですけど、何もない中の内に秘めた華というか、爆発する魅力がある選手だなって思っていたので。このユニットで発揮すればいいし、発揮させていこうと思います」
 翔月「地味はよく言われていたんで慣れていましたが、そういうのを見込んでくれたのは嬉しいし、期待に応えていきたいと思います」
 ──今後も少林寺拳法の動きで?
 翔月「使っている人はいないと思うので、受けづらいと思うんですけど、どんどん新しい技を編み出して、もっと磨いて行きたいと思います」
 ──デビュー戦を振り返って自分の評価は?
 翔月「練習より全然疲れてしまって、まだまだ体力がないなって思ったんですけど、あとは覚えてないですね。後で(映像を)見てみて、もっと研究していきたいと思います」
 ──セコンドの宝城選手の声は聞こえた?
 翔月「聞こえましたね。同期の声援は力になったんですけど、BYには入らずイオさん軍団に入ったんですけど。ライバルとして高めていける相手だと思うので頑張っていきたいと思います」
 イオ「軍団名、楽しみですね。練りましょう。先輩がね(笑)」
 翔月「いやいや(笑)。年は関係ないので」
 イオ「いいユニットになることしか想定できないですね」
 ──これまで同期のデビュー戦を見て
 翔月「はるか選手の時はゆっくり見ていられたんですけど、宝城選手の時は焦ってきましたね。愛川さんと気迫のある試合をしていたので。自分はイオさんみたいにきれいに技を出していきたいタイプで、不安はあったんですけど、これからもっとイオさんに磨いてもらいます」
 ──卍固めを出したが?
 翔月「少林寺というか空手っぽいのは卍かなって思って。それを出せてよかったです」
 ──昨夜は寝られた?
 翔月「昨夜より今日の朝の方が緊張して、お腹が痛くなったりして。でも、同期のみんなや高橋さんに声をかけてもらったので凄く力になりました」
 ──コスチュームは動きやすかった?
 翔月「途中、帯が取れてしまったんですけど改善します。でも、動きやすかったので、帯の改善とワッペンをもっと付けていきたいですね。イオ軍団のワッペンとか作りたいです」

▼20分1本勝負
 ○星輝ありさ&岩谷麻優(10分42秒/ブラジリアンキック→片エビ固め)須佐えり&●鹿島沙希

 鹿島が足4の字固めに挑戦。しかし、かけ方を迷ってしまい手間取ってしまう。ようやく岩谷に決めると、須佐は同時に女子高生固めで絞めあげた。その後は須佐と岩谷の激しいエルボー合戦。須佐がDDTを放ち、さらに鹿島のフェースクラッシャーとDDTの合体。岩谷はスリングブレイドで反撃に転じると、星輝がボディーブローの速射砲。カウンターの後ろ回し蹴りから岩谷との合体619、星輝のローキックと岩谷のネックブリーカーの合体とダブル攻撃で須佐を追い込んだ。須佐は岩谷のダブルリストアームサルト、ダイビングクロスボディーアタックを食らうも星輝のブラジリアンキックはかわす。それでもトラースキックで倒されたが、鹿島が助けに入り、須佐がブレーンバスター。鹿島がドロップキック、フェースバスター、両手を巻き込んだ三角絞め、マック、変形の羽根折り固め、しじみと星輝を攻めたが3カウントは奪えず、串刺し攻撃を切り返され、リバーススプラッシュ式のニードロップを浴びた。岩谷がコーナー2段目からクロスボディーアタック、星輝が1399を決めるもカウント2。粘る鹿島を星輝がブラジリアンキックで沈めた。

★星輝&岩谷のコメント

 星輝「絶対に連係から1399で絶対に決まったはずなんです。でも、説得力のあるブラジリアンキックをやって、麻優ちゃんとの連係もやって、デビューして1年でブラジリアンキックの形が変わったのもわかってもらえたと思います」
 岩谷「もう少し自分が攻めたかったですね。今年は攻めができるようになりたいので、もうちょっと攻めればよかったなって思います。相方との相性っていうか息もあってきたので、もっともっと成長して、タッグとして、でもシングルでも活躍できるように」
 星輝「そうだね。シングルで麻優ちゃん勝ってない? 勝ったか。勝ったけど、もっとよくなって、今年はシングルでいっぱい勝利できるように」
 岩谷「相方の力を借りすぎてるところもあるので、次は自分がシングルでも勝ち続けるように、勝ち進みたいと思います」
 ──翔月選手が加入したが?
 星輝「オーってなって、すごく嬉しかったです。これはもう、うちらのカルテット? すごいですよね。少林寺(翔月)でしょ、蹴り(星輝)、空中殺法(岩谷)、空中殺法の先生(イオ)、4人揃っているので頑張っていこう」
 岩谷「自分はまだまだで波があるんですけど、メンバーにかき消されないように存在感をアピールしていきたいと思います」

▼20分1本勝負
 ○夏樹☆たいよう&山縣優(13分37秒/トリプルたいようちゃん☆ラ・マヒストラル)松本浩代&●はるか悠梨

 奈苗軍団入りしたはるかと、奈苗軍団入りを拒む松本のタッグ。奈苗がセコンドから熱い声援を飛ばすと松本は困惑顔。山縣は選手コールで赤い紙テープが飛び(1本)、涙を目に浮かべて喜んだ。

 ゴングと同時に松本&はるかが襲いかかり、はるかのカニ挟みで倒された松本が夏樹にプレス。これには松本も驚いた表情。夏樹はすぐに反撃に転じ、はるかの前髪を乱れさせる。はるかは夏樹の逆片エビ固め、山縣のバックブリーカー、弓矢固めと腰への攻撃で悲鳴をあげる。山縣にエルボーを打ち込んでいくが倒すことができず、逆に重い1発を食らって逆エビ固めで捕まった。逆さ押さえ込みでの反撃を狙うも転がすことができず、はるかは横入り式で腕ひしぎ逆十字固めに切り替える。しかし、山縣に持ちあげられ、クロスボディーアタックはキャッチされてしまった。これを松本が2人まとめて倒してようやくチェンジ。トラブルメーカー2をまとめてクロスボディーアタックでなぎ倒し、山縣に東海道落としを狙う。足から着地した山縣が延髄斬り、夏樹が速い動きで翻弄し、ミサイルキックを放った。松本がボディーアタックで流れを変えたが、コーナーを駆け上がった夏樹が飛び付いてアームドラッグ。横十字固めでフォールする。松本はトラブルメーカー2人を場外に落とすと、リングの上からはるかを投げ捨てた。人生初のプランチャにはるかは笑顔でガッツポーズ。さらに松本にタッチを求める。松本は無視してミサイルキックを夏樹に放ったが、はるかはしつこくタッチを要求。ようやく試合の権利を手にしたはるかは夏樹にドロップキック。マウントエルボーを落としガッツポーズを決めた。さらにマックも決めたが「お前ふざけんな!」と夏樹が串刺しドロップキックでお仕置き。イグチボムは松本がカットに入り、空中胴絞め落としになる。松本がトラブルメーカー2人をまとめてバックドロップで投げ、はるかを背負って「200キロ!」とダブルニードロップ。再びはるかが夏樹にマックを決めるも、スピードの乗った夏樹のドロップキックからトリプルたいようちゃん☆ラ・マヒストラルではるかが3カウントを聞いた。

★山縣&夏樹のコメント

 山縣「余裕だよね」
 夏樹「余裕だけど、セコンドにいる黄色い人(奈苗)たちが(笑)」
 山縣「目立ちたがり屋。意味わかんない」
 夏樹「奈苗軍団とか訳わかんないですよね」
 山縣「名前だけだよね。何でもかんでも軍団とか作ればいいわけじゃなくて、組んでるということは心が通じあうものがなければ試合も機能しないし。前回言ったでしょ」
 ──はるか選手はどうでしたか?
 夏樹「張り切ってパッションとかね」
 山縣「やらされてるんじゃないの?」
 夏樹「奈苗さんに操られてるんじゃないですかね」
 山縣「付く人を間違えたね」
 夏樹「軍団を作る前に高橋奈苗を早く倒したいんでね。(2年目の抱負は)奈苗さんを早く倒して赤いベルトを巻いて、ハイスピードを防衛ですね」

★松本&はるかのコメント

 松本「いい加減覚えて下さい。奈苗軍団じゃない。なんで勝手にセコンドに付いてるの?」
 はるか「本当にありがたかったです。奈苗軍団最高!」
 松本「負けたんだよ?」
 はるか「でも、最高でしたね」
 松本「でも気合いは良かったと思うよ。確かに負けちゃったけど、タッグマッチも初ということで、これを反省にして次につなげて勝てばいいと思うですけど」
 はるか「また組んでもらえますか?」
 松本「何でそこにこだわるの?」
 はるか「奈苗軍団は清く正しく美しく」
 松本「あんた汚いじゃん! もうちょっときれいになったら…あれ? おかしいな。奈苗さんと組みなよ。私は対角にいるから戦う方で。負けて悔しかったでしょ? もし組む機会があったら勝ちを目指して。軍団とかの前にね」
 はるか「はい。ありがとうございました」
 ──初のタッグマッチの感想は?
 はるか「タッグはシングルと違って難しい面もあって、今日は出しゃばりすぎて松本さんの足を引っ張ったかなって。でも自分的にはパッションを見せられたと思うので満足です。でも、負けたので満足じゃないんですけど、次は頑張ります」

▼KちゃんパンダSPインタビュー

 女-AMA-が登場。お互いのことを聞かれると、岩谷は「バカです。マジでバカです。存在自体がバカなんですよ」と、星輝は「へたれ」と言い合う。星輝が怒ると岩谷は「すいませんでした」と頭を下げた。さらに新しい軍団について岩谷が「女-AMA-軍団はありさちゃんの蹴りと、翔月の蹴りと、イオさんの素晴らしい空中殺法と、自分の未熟なところでバランスが取れてると思うので、技で見せながら頑張りたいですね」と意気込みを語った。

 続いて風香GMが「しゃぶしゃぶ事件のことを話して」とリクエスト。
 星輝「麻優ちゃんの家に行ったんですよ。お腹がすいてしゃぶしゃぶにしようってことになったんですけど、私が肉を入れたら、麻優ちゃんは何を入れたと思います? スルメを入れたんですよ!」
 岩谷「めっちゃいい出汁が出るんですよ」
 風香「その鍋は洗ったの?」
 岩谷「洗ってますよ。何の話ですか?」
 星輝「部屋に入ったら納豆の臭いがするよね」
 岩谷「ちょっと! 風香さん、今日もいい感じで胸が盛れてますけど大丈夫ですか? その中身が何か気になるんですけど」
 星輝「控室で(胸を)上げてましたよね?」
 風香「何も入れてないよ」
 岩谷「チェックしますよ」
 星輝&岩谷が風香GMの服の中から何かを取り出す。
 星輝「ははは(笑)。もろ見えてる、あれが。カイロが」
 風香「寒かったのでパットのかわりにカイロを入れてました(笑)。返して。後半もあるから返して」
 その後、ファンプラスの取材の模様などを明かし、最後は「タッグベルトを獲ります」と女-AMA-としての意気込みを語った。

▼30分1本勝負
 高橋奈苗&○脇澤美穂(21分7秒/Fクラッシュ→体固め)愛川ゆず季&●宝城カイリ

 ユニット入りした宝城は愛川とともにBYのテーマ曲で入場。脇澤は選手コールで奈苗軍団とコールされて微妙な表情を見せた。

 脇澤と宝城の感情むき出しの力のこもった手四つの力比べで試合が始まる。愛川が入りダブルのチョップを浴びせると、両腕をかためて「BYフォー!」とポーズ。宝城は奈苗と初遭遇。まずは腕の取りあいからかかと固め。ヘッドロックに捕まるとロープに振ったが、逆にタックルで倒された。愛川がリングイン。奈苗が右手を上げて力比べを誘う。愛川はがら空きのボディにパンチを放ち、コーナー下に座らせて胸元へローキックを連発。首4の字固めで絞めあげ、うつぶせで顔をマットにたたきつける。奈苗は髪の毛を掴んでフライングメイヤー。同じように首4の字固めからうつぶせでマットにたたきつけてお返しする。愛川がミドルキックを連発。奈苗は蹴り足を掴むと、右足を固定し脇澤にドロップキックを打たせ、足4の字固めへ。脇澤が同時に首4の字固めを決めた。

 奈苗軍団はダブルのフロントキックを決め、脇澤が愛川にキャメルクラッチ。奈苗が後ろに立ち「奈苗軍団!」とミホカヨポーズを決める。チェンジした宝城は脇澤に前転式ネックブリーカーを浴びせるも、脇澤がツバを吐きかけて反撃。奈苗がストンピング、エルボー、ギロチンドロップ、串刺しボディーアタックで宝城を攻め立てた。バックドロップを狙うと愛川が助けに入るも、奈苗は2人まとめてクロスボディーアタックでなぎ倒し、宝城にジャンピングボディープレス。それでも愛川の助けで流れを変え、宝城の逆水平チョップと愛川のミドルキックを交互に浴びせ、宝城がダイヤル固めで回した。しかし、スピアーは仁王立ちの奈苗がびくともせず、逆にカナディアンバックブリーカーで担いだ。

 脇澤と愛川の攻防となると、愛川が蹴り連発からフィッシャーマンズ・スープレックスを狙うも、脇澤が「フィッシャーマンは私のだ」と逆に投げようとする。両者投げることができず、愛川がSTF。ゆずポンキック・ブルーをかわした脇澤がツバ攻撃を見舞ったが、愛川が蹴りのコンビネーションからフィッシャーマンズ・スープレックスで投げる。脇澤はローリングクレイドルでやり返した。奈苗が愛川に串刺しラリアット2連発。3発目は愛川が蹴りで迎撃したが、奈苗は張り手から延髄斬りを放つ。愛川も張り手を打ち返し、両者一歩も引かずに打ちあった。奈苗がバックドロップで投げ捨て、脇澤とのファンタスティックフリップを決めるも、ダブルのダイビングヘッドバットはかわされる。愛川がゆずポンキック・レッドを見舞い、シャイニングゆザードを狙ったが、脇澤が横から蹴り飛ばして阻止。奈苗が冷蔵庫爆弾を落とす。宝城が助けに入るも、奈苗のヘッドバットで倒され、宝城を踏み台にした愛川がゆずポンキック・レッド。さらにゆずポンキック・ブルーをヒットさせた。奈苗がすぐにラリアットで反撃し、両者同時にタッチ。

 宝城が脇澤にスピアーを見舞い、腕を回してエルボー。さらにエビ反り固め(仮)で絞めあげたが奈苗がカット。脇澤がミサイルキックを浴びせた。コーナーに上った奈苗をハイキックで落とした愛川が、脇澤にゆずポンスタナー。宝城がダイビングエルボードロップを落とす。しかし、スピアーはかわされてしまい、奈苗のギロチンドロップを食らう。最後は脇澤が宝城を高々と担ぎ上げてからのFクラッシュで3カウント。脇澤が再デビュー後、初勝利をあげた。

 奈苗「奈苗軍団、1周年で勝ちを勝ち取ったぞ! やったね。脇澤。フォール取ったね。久々のフォール、よかったね!」
 脇澤「奈苗軍団…のことはよくわかりませんが、私はゆずポンと戦いたい。スターダムに黄色は2人もいりませんよ」
 愛川「黄色はゆず季の黄色。確かにスターダムに2人もいりません。こうやってリング上でどうこう言っても始まらない。試合で決めませんか。脇澤さん、私が持ってる白いベルト、欲しいなら欲しいと言ってもいいんですよ」
 奈苗「脇澤には黄色も白もどっちもお似合いなんだよ! 今、言ったこと後悔するからな! 取っちゃえ。やっちゃえばいいんだよ。話は変わりますが、自分の中で気持ちが盛り上がっていた。3月20日の後楽園大会は里村明衣子との一騎討ち。ベルトの価値がどうとか言ってますが、できたばかりの団体。これから私が防衛して積み重ねていきたいと思っています。期待していてください。私はテーマができあがっているので、次の大会から若手の登龍門というか、情熱注入シリーズをやりたいと思います。宝城カイリ、調子ぶっこいてると、ぶっ壊してやるからな!」

★奈苗&脇澤のコメント

 奈苗「1周年の記念すべき、2年目の第一歩で勝ちを得られて、脇澤がフォールしたのは貴重なことだと思います。でも、内容的にはよくなかったと思うし、奈苗軍団は強くなりたい集団なので、一層に上を目指して頑張ろう! 白いベルトも取っちゃえ」
 脇澤「ちょっと待ってください。奈苗軍団のことはよくわからないけど、強くなりたいから軍団に入ります。わからないですけど。白いベルト獲れるくらいに強くなって」
 奈苗「獲っちゃおうよ」
 脇澤「でも、もっと大事なのが黄色なんで」
 奈苗「ウソでしょ? ベルトでしょ?」
 脇澤「同じくらい大事なんで。ずっとカラーにしてきた色を取られたくないんで、必ずぶっ潰します。愛川ゆず季をぶっ潰します!」
 奈苗「よっしゃ、ぶっ潰せ!」

★愛川&宝城のコメント

 愛川「本当に悔しいと言うのが第一声なんですけど、高橋奈苗選手だけには負けたくない。脇澤選手にも黄色、絶対に取られたくない。そういう気持ちが強いので、今日の負けを意味のあるものにして、次に進んでいきたいと思います。ホウちゃんは予想していた通りの選手だったので、これからも組んで、もっともっと上にいきたいと思います」
 宝城「今日は2戦目で初めてのタッグ戦をやらせてもらったんですけど、やっぱりなかなか…気持ちだけは負けないように前へ前へ行こうと思っていたんですけど、相手のテンポにのまれてしまって、最後もいつもなら返せたと思うんですけど、ちょっと受け身を取り損ねて、肩を上げることができなかったので、すごく悔しいです」
 愛川「黄色は私の名前である柚子色。これは絶対に譲りたくはないし、スターダムでは私の方が先に着ていたのに、後から脇澤さんが着てきて、脇澤さんはワキの色であるベージュでいいと思う。その方がみなさんに覚えてもらえると思うし、脇澤さんにとっても得だと思うんですよ。あとは私はグラビアとプロレスをやっていて、脇澤さんもお笑い芸人をやっている。でも、脇澤さんは控室ではスターダムで一番面白くないんですよ。緊張してるのか何なのかわからないですけど、脇澤さんの面白いところを1回も見たことがないので、そこはベルトも譲れないんじゃないかなって思います」
 ──情熱注入シリーズがあるが?
 宝城「自分の中で売りにしていきたいのが気迫なので、奈苗さんに自分のパッションを全部ぶつけて、負けないように、気持ちだけは今度こそ負けないように戦い抜きたいと思います」

▼30分1本勝負
 世IV虎(15分56秒/ダイビング・セントーン→片エビ固め)美闘陽子

 旗揚げ戦以来2度目のシングルとなる因縁の試合。美闘は青い新コスチュームで登場した。

 序盤から感情むき出しでにらみ合う。リストロックを決めたまま世IV虎がタックル。エルボーを打ち合いはグーパンチの殴り合いへ。どちらも譲らず倒れない。世IV虎は髪の毛を掴んで振り回し、チョーク攻撃に切り変えた。グラウンドで交互のマウントエルボーを放ち、再び世IV虎がチョークを絞めあげ、ヘアー投げ、顔面ウオッシュ。世IV虎が「このブサイクが」と顔に蹴りを見舞うと、美闘は「お前の方がブサイクなんだよ!」とニーリフトからヘアー投げ、ドロップキックを放つ。世IV虎の逆水平チョップと美闘のローキックの攻防から世IV虎が蹴り足をキャッチして逆片エビ固めへ。世IV虎は美闘の髪の毛を掴みながらギブアップを迫った。

 美闘は世IV虎をコーナーに振って串刺しジャンピングニーを見舞うも、すぐに世IV虎が串刺しラリアット。ドールBをかわされた美闘は二段蹴りを見舞い、ブレーンバスターで投げ捨てる。さらにミサイルキックを狙ってコーナーに上ったが、世IV虎に捕まりバックフリップでたたきつけられた。ネックハンギングボム、世IVコブラを阻止された世IV虎はセントーン6連発。上からヨシコはかわされ、側頭部にローキックを浴び、ミサイルキック、ローキック3連発、かかと落としと畳みかけられるも、カウンターのラリアットで反撃。高角度のジャーマンでヒヤリとしたがカウント2で返し、1年前の対戦で沈んだドールBを食らうも肩をあげる。世IV虎は二段蹴りを阻止してネックハンギングボムで形勢逆転。さらに上からヨシコを決めたが、美闘はサードロープに手を伸ばした。ダイビングセントーンを狙う世IV虎に美闘がハイキック。世IV虎はヘッドバットで美闘をたたき落とすと、中指を立てて「行くぞ!」とアピールし、コーナー2段目からセントーン。美闘を沈め、1年前のリベンジに成功した。

 世IV虎「よっしゃ! 1周年大会、うちが勝ったぞ! マジ嬉しい。でも、今日は1年前の借りを返しただけなんでね。自分はもっともっと上を目指していく。何かサークルみたいな変な軍団ができているけど。鹿島沙希、須佐えり、お前らははぶられてるみたいだけど、どうする? うちらの子分になるか? それとも大好きな女-AMA-に入るか?」
 須佐「私は女-AMA-が大大大嫌いなのわかってるでしょ。でも、川崎葛飾の弟子になるわけはない。もっともっと実力をつけたいんです。誰が何と言おうと、空気が読めないと言われても、奈苗軍団に入って実力を付けたいです」
 奈苗「お前、いいやつだな! 奈苗軍団キタ-! 私が責任持ってこいつを鍛えて強くします。パッション! 行くぞ!」
 鹿島「自分も強くなりたいんですよ。でも奈苗軍団はちょっと…。だから、自分はカワカツも奈苗軍団も嫌です」
 愛川「沙希ちゃん、奈苗軍団も川崎葛飾も女-AMA-も嫌なんでしょ? ということは、私が沙希ちゃんをプロデュースして、もっともっともっとかっこよくして、BYで一緒にやっていくのはどうですか?」
 鹿島「すごいチャンスをもらったと思うので、よろしくお願いします!」
 世IV虎「今日勝ったのはうちなの。ということで、うちが締めさせてもらうので、そこらへん世露IV苦。今日、自分が美闘に勝ったのは本当に当たり前のことだと思っています。これから美闘の持っているベルトを狩りにいくんで。今年はプロレス大賞の新人賞を狙っていきたいと思っているので、よろしくお願いします。今を信じて、明日に輝け、We are スターダム!」

★世IV虎のコメント

 「たいしたことなかったですね。1年前がバカバカしく思えてくるほどたいしたことなかった。やってきたことも違うんで、差がないとおかしいし、自分が上にいないとおかしいでしょ。これから今日1年ぶりに一騎討ちをやって、勝つのは当たり前で1年前の借りを返しただけなんで。美闘の持っているベルトを獲りにいってやるし、美闘だけじゃなく高橋奈苗の赤いベルトも。里村とグチャグチャやってないでうちとやれって。どんどんベルトを獲って、自分がスターダムを背負っていくのに相応しいと思うので、そこのところ世露IV苦。(須佐、鹿島は)かわいそうだから拾ってやろうと思っただけ。みんなうちらのパクリで軍団やってるけど、ただのサークルでくっついても何の力にもならないし、うちらを超える軍団にはならないでしょ」

★美闘のコメント

 「やれてもやり返していこうっていう気持ちが強くて、最後の最後まで戦ったと思うんですけど、練習の差が出てしまったかなって。毎日練習しているのは世IV虎だし。最後ベルトがなんちゃらかんちゃらって言ってたけど、ベルトは絶対に守っていきたい。そこは切り替えて。自分の直すところは直して、出直して、絶対に世IV虎なんかにベルトは渡しません。(世IV虎は)一期生の中では出てる存在だと思っているので、そこは悔しいんですけど、眼中にないって前は言ってたけど、今は世IV虎だけを潰しにいきたいと思います。沙希ちゃんが入って、すごい顔がいい選手ばかりなので負けないように、BY砲の中でも一番に立てるように、スターダムの中でも一番に立てるようにしたいと思います」

★ロッシー小川社長のコメント

 「1周年を迎えまして、新木場に関しては5大会連続超満員という形で続いているで、この入りは本当に人気なのか、勢いだけなのかっていうのは、来月以降の興行ではっきりすると思うので。これからしっかりお客さんを固定化したことを示していければいいなって思います。あとは今年の新人がデビューしたことで一段と層が厚くなってきたかなって。たかが新人だけど普通の新人じゃないと感じるので、それが今のスターダムの厚みを感じるなっていうところですね。これからは3月20日の後楽園を目指して。後楽園を満員にして、勢いだけじゃなく、本当に人気のある団体だということを証明していきたいと思います。(キャリア1年となった)選手は順調に育ってると思います。今年の新人の意識がすごいので、いい相乗効果になるんじゃないかって思いますね」

 イオが女-AMA-と合体、デビュー宝城はBY砲入り


スターダムSeason5『NEW YEAR STARS2012開幕戦』
◆1月7日(土)東京・新木場1st RING(18:00)
観衆385人(超満員)

▼オープニング

 今大会から新シリーズとなり、Kちゃんパンダのダンスは新しいものに。風香GMが挨拶。「みなさん、本日は2012年一発目のスターダムにご来場ありがとうございます。昨年末から新人がデビューし始め、今年もたくさんの新人がデビューします。スターダムがどんどん新しくなり、よりいい団体になるためにはみなさんの声援が欠かせないので、今年もよろしくお願いします」

▼15分1本勝負
 鹿島沙希(7分27秒/横十字固め)須佐えり

 スターダムの中で最も多くシングルで対戦している2人が、2012年のオープニングマッチに登場。前回11月の対戦では鹿島が初勝利をあげている。

 須佐がドロップキックで先制。鹿島はエルボーをかわしてアームドラッグ。須佐のドロップキックをかわすと、両者同時にドロップキックで飛ぶ。鹿島はフライングメイヤー連発からスリーパー、さらにあばら折りに移行し、髪の毛を引っ張って攻めた。回転してのフェースクラッシャー、アームドラッグと多彩な技で畳みかけた鹿島だったが、張り手をブロックされてDDTで反撃を許す。飛び付き式、スイング式とDDT、スイング式首固め、後方回転しながら飛び付くDDTと畳みかけられたが、飛び付きDDTを前方に投げ捨ててペースを握る。変形の羽根折り固めで絞めあげ、最後はコーナー2段目からのフェースクラッシャー。前回と同じ技で須佐を沈め連勝した。

★バックステージのコメント

 鹿島「一発目! 超嬉しいです! 新年の一発目、スターダムの一発目。今年1年乗りに乗れそうです。作戦はDDTをうまく切り返そうと思っていました。あまりうまくいなかったですけど、気持ちでぶつかっていって、最後はちゃんと取ることができたのでよかったです。(今年の抱負は?)体を大きくすることと、ハイスピードに挑戦することです。体はデビューしてからちょっとは大きくなったと思います」

 須佐「前回も同じ技で負けてしまったんで、今回はこそは切り返してやろうと思ったんですけど、負けて悔しかったです。自分が出したかった技も出せたし、ギリギリまで追い込めたんじゃないかなって思いました。今年は負けでスタートしちゃったんで、次からは勝ちの年にしたいと思います」

▼15分1本勝負
 美闘陽子(7分32秒/ブレーンバスター→エビ固め)はるか悠梨

 はるかのデビュー2戦目は体格差のある美闘。先に腕を取りにいったが、切り返されてヘッドシザースに捕まる。はるかは蹴りを見舞って足を固め、鎌固めを決めるなど果敢に攻めていった。しかし、ローキック一発で逆転され、ヘアーホイップ、キャメルクラッチに捕まり、大事な前髪を掴まれてしまった。ドロップキック、串刺しドロップキック3連発と反撃したが、コーナーを背にミドルキックを浴び、エルボー合戦でも劣勢。倒れずに向かっていくも、美闘のミドルキックで蹴り倒される。ブレーンバスターを首固めに切り返し、逆さ押さえ込み、二段蹴りをブロック。腕ひしぎ逆十字固めを決めたがニアロープ。クロスボディーアタックはキャッチされ、ボディースラム2連発、コーナーでのヒザ蹴り、手刀で追い込まれた。左右の手刀からハイキックをかわし、マックを狙ったが、形が崩れ頭からマットに突き刺さってしまう。最後はドロップキックからブレーンバスターで力尽きた。

★バックステージのコメント

 美闘「ちょっと試合内容がよくなかったんですけど、思いっきり蹴りを放てたのはよかったです。いいスタートではなかったけど、次は世IV虎との一周年。蹴り勝っていきたいと思います。(はるかは)まだ動けてない部分があったと思うけど、研究してるなって思いますね。二段蹴りをブロックされたり。そこが悔しかったですね。いつか、またやりたいです。(今年の抱負は?)自分との戦いを一番。いろんな相手に勝って上にいかないといけないと思っているので。輝きたいし、一番になりたい」

 はるか「(号泣しながら)全然動けなくて、デビュー戦の時に動けなかったので、もっとうまくやりたかったんですけど、デビュー戦よりも動けなくて…。美闘さんの蹴りが本当に重くて痛かったです。ビックリしました。やっぱり美闘さんは強いですね。本当に憧れの先輩で、蹴りも強いし、スタミナも私の10倍くらいある感じで。最後にマックを決めたかったんですけど、美闘さんは身長が大きかったので失敗してしまいました。本当に悔しいです。必殺技だったので。スタミナがないのと、試合になると緊張しちゃって練習よりも動けなかったので、緊張をしても動けるようにスタミナも付けたいと思います」

▼20分1本勝負
 ○紫雷イオ&ケリー・スケーター(15分22秒/ムーンサルトプレス→体固め)星輝ありさ&●岩谷麻優

 前回対戦したイオとケリーが組んで女-AMA-と対戦。イオと星輝の手四つの力比べは星輝が勝るも、イオはブリッジから起き上がり、星輝も同じようにブリッジから持ち直して見せる。腕、バックを取り合う攻防からサムソンクラッチと一進一退で両者タッチ。ケリーは岩谷に両足タックルからグラウンドでエルボーを放ち、さらにボディースラムでたたきつける。イオのチンロック、フロントネックロックに捕まった岩谷は防戦一方。ケリーが岩谷をコーナーに逆さ吊りにし、イオ、ケリーと顔面ドロップキックを連続でたたきこみ、ケリーがボディーシザースに、イオが逆片エビ固めに捕らえた。岩谷はケリーへクロスボディーアタックで反撃するも、すかさずイオが星輝を場外に落としてタッチを許さない。ケリーはプロテインを手にパワーアップを図るが、この隙をついた岩谷が反撃。星輝がコーナー際で蹴り連発を浴びせ、さらにイオ、ケリーをまとめて串刺しのケンカキック。ケリーに2人でAMA固めを決めた。星輝のダイビングフットスタンプをかわしたケリーはミドルキックをブロックし、バックエルボーで反撃。プロテインでパワーアップに成功したケリーは星輝を軽々と持ちあげて投げ捨てた。リング中央でイオのクロスフェースに捕まった星輝は何とかサードロープに足を伸ばし、多彩な蹴りとクロスボディーアタックでやり返す。サンセットフリップを浴びせ、岩谷がダイビングクロスボディーアタックを見舞った。星輝がセカンドロープから飛んでミドルキックを浴びせ、星輝がボディープレスとイオを追い込むも、ケリーのカットで流れが変わる。ケリーがブレーンバスターで投げ捨てた岩谷の上に、イオがダブルアーム式フェースバスターで星輝をたたきつけ、さらにケリーが抱えたイオのフットスタンプを岩谷に落とす。イオの619、スワンダイブ式ミサイルキックと追い込まれた岩谷だったが、ムーンサルトプレスをかわしてダブルリストアームサルトで反撃。星輝のハイキックからケリーに合体619、岩谷がイオにウラカンラナとあと一歩まで攻め込むも、最後はイオのダブルアーム式フェースバスター、ムーンサルトプレスで岩谷が沈んだ。

 イオがマイク。「スターダムファンのみなさん、あけましておめでとうございます。昨年からスターダムに参戦させていただいているんですけど、高橋奈苗さんとのタッグが、ちょっと年が一回りも違うせいか、何だかかみ合わなくて。今は1人で活動しているところですが、若くて勢いのある選手と組んで、このスターダムの未来を担っていきたいなって思っているんですよ。わかるな? 岩谷麻優。星輝ありさ。女-AMA-の2人は伸びしろのあるいいタッグだと思っていました。これから私と組んで行きませんか?」。イオが差し出した右手を星輝が握り返し、さらに抱きついていく。星輝は「いやぁ。ちょっと負けて悔しかったんですけど、実はイオさんが参戦する前から気になってた人なんですよ。組みたいなって思っていて、とにかくイオさんのことが好きなので、ぜひお願いしますよ。麻優もそう思わない? うち、ずっとイオさんと組みたいと思っていたんだけどさ」とノリノリ。パートナーの姿に呆然としていた岩谷だが「ちょっと相方のことでショックを受けたんですけど、自分も最終的に空中殺法を使いこなせることが目標なので、いろいろ教えてもらいたいし、麻優のお兄さんがイオさんのがファンなのでこれで自慢できます。これからいろいろ教えて下さい」とイオの提案に応じた。イオは「見ましたか? この2人の笑顔を見てください。今日から新年が始まりますが、新たなユニットが始動しますので、必ず目を離さずに見ていてください。スターダムの頂点を必ず取りますので、これからもよろしくお願いします」

★バックステージのコメント

 イオ「意外だと思っていたと思いますけど、私はずっとこれ年末年始考えてましたから」
 星輝「考えてくれてたんですか! すごい嬉しいです」
 イオ「今までかみ合わなかったものをこの3人で当てはめて」
 星輝「イオさんと麻優ちゃん一回組みましたよね? 大阪で。息ぴったりだったじゃないですか。だから絶対に完成しますよね、私達のユニット」
 岩谷「女-AMA-は未来系のタッグチームですけど、イオさんが入った事で近未来というか、もうほんと近づけるスピードが違うというか」
 イオ「未来がね、近づいて、大成するのが早まるということね」
 岩谷「このチームは結構最強だと思います。蹴りもすごいし、空中殺方の天才様がいるので。自分は未完成なんですけど」
 高橋奈苗が現れる。
 奈苗「イオ、何言ってるの? 一回り違うって何?」
 星輝「私達のイオさんなんですけど」
 岩谷「自分達の方が年が近いので」
 奈苗「バカじゃないの、団子三兄弟かよ!」
 奈苗が退室。
 イオ「奈苗さんがすねちゃったみたいなので」
 星輝「大人げなさ過ぎる」
 イオ「35歳、四捨五入して40なのに大人げない。大丈夫かな? 奈苗さんも自力があるので、ひとりで大丈夫でしょ。これから私たちがスターダムを作っていきますよ。ユニット名はこれから考えていこうと思っています」
 岩谷「目を離さないで下さい。台風を巻き起こしていくので」
 ──ライバルは?
 星輝「とにかく上の人を潰していきたいと思っているので、私もうまくなって、強くなって、上の人たちを潰していきたいと思います」
 岩谷「う~ん」
 イオ「ま、これから考えていこうね。私は愛川ゆず季くらいなら、この3人が組めば食っていけるかなって。BYはタッグのベルトを持っているし。1+1+1じゃなく、かけ算みたいないいチームになっていくと思います」

▼Kちゃんパンダ・スペシャルインタビュー

 2月5日にデビューする安川惡斗が登場。マイクを持った安川は完全にヒールモードで「安川惡斗です」「いえ、別に」と言葉少な。プロテストとの感想に「特にない」と答えると、前回までウィッグで金髪を隠していた理由を「(デビューが)3期生トリなので、この頭じゃ売店で売れないんですよね。気分で売ります、みたいな。ウィッグをつけていたら売れるかなって。少し優しくなれる。あれがないと笑えない、無理。声をかける時はウィッグを着けてる時にしてください。笑うんで」と語り、コスチュームについては「さっき届いたばかりで、写真を撮ったばかりで、着方がわからなかったです。複雑すぎた。複雑でも出すところは出して。(セクシーさも?)そこは出してない。まあ、出てるくらいで。かっこいい系…かな?」と明かした。

 風香GMが「スターダム初のヒールレスラーとしてカワカツの傘下に入りたいと言っていたけど、ヒールレスラーと言えば世IV虎ちゃんだと思うけど?」と聞くと「世IV虎さんは尊敬してますが、アイドルレスラーなので、そこはノーコメントで。とにかくアイドルレスラーっていうアイドルレスラーをボコボコにしたいですね。まずは一番気にくわないヤツがいるんですよ。自称アイドルレスラー、はるか悠梨! お前が一番気にくわないんだよ! 部屋がゴミ屋敷でアイドルなんてありえない」とはるかに矛先を向ける。はるかは「今は更正しまして、めっちゃ(部屋は)きれいなんですよ」と言い返すも、安川は串刺しドロップキックを浴びせてリング下に落とす。「2月5日のデビュー戦、とにかくあいつから始まりたいところですが、3期生から始まり、2期生、1期生を潰し、最後に愛川さん潰したい!」と意気込みを語った。

▼宝城カイリ・デビュー戦15分1本勝負
 愛川ゆず季(11分12秒/ゆずポンキック・ブルー→片エビ固め)宝城カイリ

 3期生2人目のデビューとなる宝城。入場時に骸骨姿のダンサーが先に登場し、パイレーツ風コスチュームの宝城が剣を振り回して撃退してみせた。愛川は新しいガウンを羽織って入場。

 ロックアップから腕の取りあいとオーソドックスなスタート。ローキックを浴びても、宝城は前転して切り返して見せたが、愛川がアームドラッグ、サッカーボールキックと攻め込む。鼻血を出しながらも宝城はヘッドシザースで絞めあげたが、愛川のスリーパー、首4の字固めに捕まった。うつ伏せにされて顔をマットにたたきつけられ、さらにキャメルクラッチで絞めあげられたが、エルボーで反撃。「気迫で負けたくない」という言葉通りの気持ちのこもったエルボーを放っていく。しかし、カウンターのミドルキックで大の字。さらにボディースラム2発、コーナー下に座らされてローキック連発と追い込まれた。ハイキックをかわして弓矢固めで反撃に転じると「碇をイメージした」というエビ反り固め(仮)で絞めあげた。スピアーをすかされSTFに捕まり、再び胸元へのローキックを浴びる。串刺しの二段蹴りはかわし、ミドルキックとエルボーが交錯。さらにエルボーでたたきこんで前方回転ネックブリーカー、スピアーで追い込んだ。フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドで投げられるも肩を上げ、2発目は首固めに切り返す。ゆずポンスタナーもカウント2で返した宝城だったが、ゆずポンキック・ブルーを食らって撃沈。フォールを返すことができず3カウントを聞いた。

 愛川がマイク。「ホウちゃん、デビューおめでとうございます! ホウちゃんは本当にごく普通の女の子だと思って戦ったんですが、リングに上がると私と同じニオイがしました。これからスターダムで一緒に戦っていく仲間ができたと思います。頑張りましょう。さっきの試合でイオ選手が女-AMA-と一緒に組むと言ってましたが、私たちBY砲ももっと大きくなっていきたいと思います。今、試合をして決めました。宝城選手、BYと一緒に戦いませんか?」。愛川と美闘が近寄り宝城と握手をかわした。

★バックステージのコメント

 宝城「とりあえず何も覚えてないですけど、自分の持っている力をすべて出し切れたので、負けてしまったんですけど悔いはないです」
 愛川「ごく普通の子と思っていたんですけど、リングに上がったらひょう変してビックリというのがありました。あとはエルボーとスピアーが効いて、危ない場面があったので、これからお互いに成長していける選手だと思い、BYで組んで一緒に戦っていきたいなって思いました。気迫も感じたし、デビュー戦の相手を務めさせていただくというのも、私がデビューして高橋奈苗選手と戦ってもらって、それが大きくて今があると思っているので、自分のデビュー戦と同じくらい緊張したんですけど、その大役が果たせてよかったなって。プロレスラーとして一歩進めたんじゃないかなって思います。ホウちゃんとプロレスをやっていきたいなって思います」
 宝城「女子プロレスに入るきかっけがゆず季さんの試合を見てやりたいと思って、そのゆず季さんとの試合でそう言っていただいて嬉しくて仕方ないです。本当にゆず季さんのキックが痛くて何度も心が折れかけたんですけど、同期たちの声やお客さんの声が聞こえて、今は負けちゃダメだって思いました」
 愛川「気迫で私以上にって言ったことは? 確かにすごかったし、同じニオイを感じました」
 宝城「気迫は勝てたかわかりませんが…嬉しいです」
 愛川「BYの印象は?」
 宝城「憧れというか遠い存在だと思っていたので、まさか声をかけていただけるとは思ってなかったので…今までやってきてよかったと思いました」
 ──明日はブル中野引退興行でメイン。大事な試合が続くが?
 愛川「本当に嫌で嫌でしょうがないんですけど、今日戦ってみて、明日いけるんじゃないかって気持ちになりました。今日が終わるまでは考えられなかったので。この試合が終わって、家に帰って明日の試合のことを考えます。正月もずっと試合のことを考えていたので、明日が終わったら本当に休みたいなって思います」
 ──志田がタッグ王座を防衛したため2冠王対決となったが?
 愛川「意識するなって言われてもするものなので負けられないし、スターダムの看板もあるので、絶対に勝ちたいと思います」

▼30分1本勝負
 ○夏樹☆たいよう&世IV虎&山縣優(23分18秒/トリプルたいようちゃん☆ラ・マヒストラル)高橋奈苗&松本浩代&●脇澤美穂

 新コスチュームで登場した奈苗が嫌がる松本の肩に手を回して奈苗軍団をアピール。しかし、トラブルメーカー2から攻撃を仕掛け、奈苗と夏樹がいきなり全開ファイトでやりあう。自軍コーナーに押されると、それぞれのパートナーが「行ってこい!」と押し返すも、松本がリングに入り夏樹との攻防へ。ミサイルキックを放つと「奈苗、ヒザ出せ!」と命令。自分が下じゃないことを主張する。脇澤がローリングクレイドルで回しキャメルクラッチ。松本、奈苗もリングに入り、ミホカヨポーズを決めた。しかし、脇沢が捕まりローンバトルを強いられる。YUUロックに捕まると、夏樹、世IV虎が奈苗、松本を場外に落とし、夏樹は松本を花道奥まで連れていった。しかし、奈苗と松本の息の合わない強引な連係でようやく形勢逆転。奈苗が「行くぞ! 奈苗軍団!」と声をあげ、嫌がる松本を無理矢理連係に加えた奈苗だったが、松本の串刺しボディーアタックを誤爆されてしまった。松本と世IV虎がエルボー合戦。チョーク攻撃で動きを止められた松本は、卍固めを狙う世IV虎を投げ捨て「出てこい! 浩代軍団!」とパートナーを呼び込む。3人合体攻撃から奈苗が世IV虎に串刺しラリアット。世IV虎がチョークで反撃するも、奈苗がカウンターの延髄斬りから冷蔵庫爆弾を狙った。これをかわした世IV虎がセントーン。夏樹がフットスタンプで続き、変形ネックロックで絞めあげたが、奈苗が雪崩式ブレーンバスターでやり返し、アルバトロスを決める。山縣がカットに入ったが奈苗が山縣、夏樹にラリアットの連射。夏樹の三角飛びボディーアタックをかわし、ウラカンラナを切り返して急角度バックドロップ。さらにコーナー最上段から冷蔵庫爆弾を放った。脇澤もダイビング・ボディープレスで続き、夏樹がグロッギー。脇澤がランニングエルボー、顔面ドロップキック、ミサイルキックと攻め立てたが、夏樹が串刺しドロップキックで反撃開始。トラブルメーカー2のトレイン攻撃、夏樹のミサイルキックで脇澤が追い込まれ、イグチボムでたたきつけられた。夏樹がたいようちゃん☆ボムを狙うと、奈苗と松本が救出。奈苗のラリアットから松本がぶっこ抜きジャーマン。脇澤が全女式押さえ込み、フィッシャーマンバスターで3カウントを迫るも、トラブルメーカー2の連係に捕まる。夏樹のダイビングフットスタンプ、ダブルアーム式フェースバスターと追い込まれ、トリプルたいようちゃん☆ラ・マヒストラルで3カウントが入った。

 世IV虎「ハッピーニューイヤー! トラブルメーカー2最強! 川崎葛飾最高! ということで今年も世露IV苦!」
 奈苗「何ご機嫌になっちゃて、気持ち悪いんだよ! 奈苗軍団はちょとだけ歯車が狂っちゃって負けちゃったけど、これから挽回していきます。さっきイオが頭くること言ってきて、年齢が一回り違うなんでリングでは関係ないんだよ。今、気分悪いんですけど、まあ気持ちを切り変えて、今年は奈苗軍団、どんどん増やしていきたいと思っているんですよ。みんな軍団始めちゃって。きっと私の軍団に入りたい人もいると思うんですよ。誰かいないのか? 恥ずかしがらなくていいんだよ」
 はるか「私、強くなりたいので奈苗軍団に入れてください。お願いします」
 山縣「頭おかしいの?」
 奈苗「この人は部屋が汚くて不潔と噂のヤツだね。奈苗軍団は清く正しく美しく、明るくパッションを持ってる選手が集まるんだよ」
 はるか「奈苗軍団に入って強くなりたいので覚悟あります。パッションあります。あります!」
 奈苗「このように入りたい人がたくさんいるのでね。今年も熱い情熱でスターダムを燃える団体にしていきたいので、よろしくお願いします!」
 夏樹「いい加減にしてください。勝ったのはうちら。引っ込んでください。奈苗軍団に入りたい人なんていないんですから。はるか悠梨は汚いからいらないや。ということで、今年初のスターダムもうちらが初日の出あげちゃったね。トラブルメーカーでベルトを総ナメにしていきたいと思うので、今年もよろしくお願いします。最後の締めは姐御、ビシッと締めちゃってください」
 山縣「自分が一発目を締めるということはトラブル起こしまくるかもしれません。みんな上がりたまえ。行くぞ! 今を信じて、明日に輝け、We are スターダム!」

★バックステージのコメント

 夏樹「勝って当然なんで。もう一発目からね、うちらトラブルメイカーで、さっそくトラブル起こして。気分いいわ」
 山縣「あんなごちゃごちゃしてね、昨日今日知り合った仲同士が組んでもね。うちら日頃から絆というものがあるから。暗黙の了解、阿吽の呼吸でね」
 夏樹「スターダムの初日の出は今日うちらがガンガンに上げたんで」
 世IV虎「息合いすぎて怖いですね」
 夏樹「この勢いで新年会行きましょうか」
 山縣「今日は飲むよ」
 夏樹「(軍団結成は)みんな、うちらに対抗するための軍団でしょ?」
 山縣「ばかみたい」
 世IV虎「みんなうちらのパクリじゃん」
 夏樹「どんだけ人数そろえてもうちらに勝てるチームないんだから」
 世IV虎「うちら長いんだから」
 夏樹「もう相手にならない。去年散々当たってね、向こうもわかってるはずなんで」
 山縣「対抗しようとしても無理ですよね」
 夏樹「あとうちらに足りないものベルトなんで。一個ずつうちらが総ナメにしていきたいと思います」
 山縣「あまり息あがらなかったな。もうちょっと練習積んだほうがいいよ、あっち」
 ――今年の抱負は?
 山縣「2011年後半、車で例えるなら徐行してたんで、2012年はアクセルを徐々に踏んで、全開まで行こうかなと思っております」
 世IV虎「2012年ベルト総ナメ実現とプロレス大賞の新人賞。絶対。まだ女子で取ったヤツいないらしいんで、自分がやっていきたいのと、自分がスターダムを背負っていけるように」
 夏樹「自分は去年に引き続き奈苗さんを倒して、トップに立つことですね。赤いベルト。それとハイスピードの防衛戦を沢山していくことですかね。あとはレスリングの技術を上げて、プロレス大賞の技能賞を今年は狙っていきたいと思います」
 山縣「いけるよ、君たちなら」

 奈苗「奈苗軍団を強くしていきます。奈苗軍団がこのリングを引っ張っていくことが一番団体にとっていいことだと思うし。脇澤美穂っていう宇宙人が帰ってきたことで、いいスパイスがスターダムに加わったことは間違いないので。それは奈苗軍団のいいところでもあり強みだと思うので。今日は勝利して脇澤に何十年ぶりかの勝利の味を味あわせてあげたかったんですけど、最終的に負けてしまったのがすごい悔しい。でもそういう負けを知ってる人間っていうのは絶対強くなれるんで。この奈苗軍団の負けっていうのをみんなが噛みしめて、今年は突き進んでいくことができれば、必ずみんなで笑っていけると思いますし。ああやってね、不潔でちょっとどうかなって思う選手なんですけど、奈苗軍団入りを恥ずかしがらずに表明してくれたはるか悠梨っていう選手。その心意気は私はすごく嬉しいですし、明るい光が見えたっていうか、頑張ってきてよかったなと思いました。松本と脇澤と私と、そしてはるか悠梨4人もいるんですよ、奈苗軍団。もう一番実力のあるチームになっちゃったなという感じはするんですけど、私の熱い情熱を持って、もっとスターダムが独走できるように燃える団体にしていきたいなと思っています」
 ――インタビューは1人だけのようですが?
 奈苗「今日はちょっと新年一発目なんで、私が代表して喋ったほうがまとまりがあるだろうなと思って。大丈夫です。恥ずかしがりやが多いんで」
 ――宝城選手がデビューしたが?
 奈苗「ちゃんと(試合を)間近で見られてないので何とも言えないですけど、練習の時点ですごいガッツのある選手だったので、そういう熱いパッションを持った人たちが増えてくるのは、すごく団体にとっては強みでもありますし、より刺激的な団体になっていくなという感じですね。ただ、ちょっと間違って違うところ(BY砲)に行っちゃったでしょ。あの子パッションあるなと思ってたのにちょっと変なところに進んじゃったなと。残念です」

 
 
 
 
 
DVD 5★STAR GP2013
2枚組 6,000円

DVD 両国シンデレラ
2枚組 定価6,000円

DVD 宝城カイリのルチャ探究 定価4,000円

 
夏樹☆たいよう引退試合
6月1日(日)後楽園ホール